⑤ 看護計画の実施
計画にそって、看護を展開します。計画を実施しているときは、同時に観察もすることと新たな看護問題はないかなどを見極めることも大事です。そして、多系統萎縮症は個人差が大きいことを忘れないようにしましょう。
⑥ 看護計画の評価
そして、その結果患者がどのようになったかをアセスメントし、目標や計画内容が間違っていた時は修正します。
多系統萎縮症は分かりやすい結果が得られなくても、医療的には現状維持ならば良いということもしばしばあります。しかし、患者の側はもっと良くなりたいと口惜しい思いを抱えているという矛盾も存在します。医療側、看護側としては良くても、患者や家族の思いに沿っているかは随時確認が必要です。多系統委縮症の看護のポイント
多系統萎縮症の看護のポイントを挙げます。
・個人差が大きいことを忘れないようにします。錐体外路系の障害が強いから、小脳系の症状が強いからという医師の診断だけで思い込みをしないことが大切です。 ・日常生活に関しての影響に関して携わることが看護の視点として大事です。医療行為も大事ですが、患者が苦痛を感じることをくみ取るようにしましょう。 ・難治性疾患であり、急変もあることなどに関して、大抵の方はショックを受けます。精神的なフォローも忘れないようにしましょう。あまり次々と詰め込まないことが大事です。多系統萎縮症において看護の目線が大事なのは
どの疾患でも看護と医療は手を携えていく事が必要です。しかし、多系統萎縮症に関しては、観察する時点から医療診断にも看護の視点が生かされていきます。そして、医療としては限界があっても看護としてはできることを模索し続けることができます。
看護師としての目線が活かされることが、分かりやすい疾患だといえるでしょう。今の職場は自分に合っていますか？
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