肝性脳症の看護計画・観察項目・目標・症状|性格の変化

仕事ノウハウ

先ほど説明したように、肝性脳症は肝臓の機能の障害によってアンモニアなどの毒性物質が血液の中に増加することなどで起こります。その増加を引き起こすのが便秘です。便秘は、便と腸内細菌によりアンモニアを産生したり吸収したりして増加させるため便通の改善が必要です。

そのため看護としては、便秘解消のために食事摂取ができる間はタンパク質の制限を行います。またアルコールの摂取も禁じます。

肝性脳症の看護計画とは?

肝性脳症の看護計画には、便秘予防と重症化徴候の早期発見と食事療法の援助の3つに分けることができます。それぞれ詳しく説明していきます。

便秘予防

先ほど説明したように肝性脳症になると便秘予防は必須となってきます。そのため、ラクツロースやマグミットなど下剤を確実に服用してもらうことが大事です。基本的には、毎日排便があることが望ましいとされています。

論文などでも肝予備能力がギリギリな患者さんの場合、排便が1日ないだけでも、次の日に言動や行動がおかしくなっていたりすることが報告されており浣腸を実施後、意識レベルの改善がみられた例もあります。便秘の予防が肝性脳症を防ぐ1番大切な看護となってきます。

重症化徴候の早期発見

こちらも先ほど説明したように肝性脳症が重症化すると転倒転落の危険性や誤飲食の可能性があります。そのため看護師は患者さんのベッド周辺などの環境整備を行いましょう。また、歩行にふらつきがある場合は離床センサーを設置し行動するときは看護師の見守りが必要となってきます。

また患者さんの中には肝性脳症が悪化したため人格が変化するため今まで言ったこともないような言動や不可解な行動をすることがあり家族はショックを受けることがあります。そのような場合は今の病態を説明し理解してもらい支持的な対応をしてもらえるようにしましょう。

食事療法の援助

こちらも先ほど説明したように血中アンモニア濃度が上昇するのを防ぐためにアンモニアのもとになるタンパク質の制限をします。ただし、不足してしまうタンパク質はアミノ酸製剤で補います。

また便秘を予防するために食物繊維を摂取するようにします。入院している間は管理栄養士が栄養を考えて作ってくれますが自宅に帰ると家族のサポートが必要となってきます。そのため看護師は家族に食事や栄養についての指導を行うことが必要となってきます。

肝性脳症の看護観察項目には何があるの?

肝性脳症の看護計画・観察項目・目標・症状|性格の変化

肝性脳症の看護の観察項目には次のものがあります。「バイタルサインの観察」「血液検査」「羽ばたき振戦の有無の観察」「異常行動の有無の観察」「意識障害の有無の観察」「栄養の観察」「二次感染の有無の観察」「排便の観察」などがあります。

羽ばたき振戦や異常行動、意識障害は肝性脳症の基本的な神経症状なので必ず確認しましょう。また、血液検査ではアンモニアの濃度などを観察しましょう。栄養の観察では栄養が偏ると便秘になります。肝性脳症の予防には便秘予防が必要不可欠なので気をつけて観察しましょう。
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