国勢調査を無視したら罰則はあるのか
国勢調査は5年に1度行われます。全国のすべての世帯に配れられる調査票にさまざまな情報を書いて提出することを求められます。
この国勢調査のことについてご存知ですか。国勢調査は何のために実施しているのでしょうか。国勢調査の意味や調査結果の使われ方について考えたことはありますか。 みなさん、国勢調査は確実に提出していますか。回答を無視した経験はありませんか。国勢調査を無視した場合どうなるのでしょうか。いつまで無視してもいいのでしょうか。 今回は国勢調査についてのそんな疑問について、考えていきます。国勢調査とは
国勢調査は、「統計法」という法律に基づいて、日本に住む全ての人・世帯を対象として5年に一度実施する国の最も重要な統計調査です。外国人の方も対象であり、全ての世帯に回答する義務があります。
国勢調査は住民票などの届出に関係なく、調査を実施する年の10月1日午前零時時点において、人口や世帯についての調査を行います。男女の別、出生の年月、就業状態、従業地または通学地、世帯員の数、住居の種類、住宅の建て方などといった項目をが調査対象です。詳細については後ほど記載します。 国勢調査は「国の情勢」を把握することができる国家の重要なデータです。実は、国勢調査は日本独自のものではなく、アメリカ、中国、韓国、タイ、インドネシアなど、世界各国でも実施されています。調査事項について、国連から国際基準として提示されているため、各国の調査結果をもとに国際比較されるなど、世界的な規模で実施されています。国勢調査は国家にとって最も重要なデータ
国勢調査の結果から得られる統計は、国や地方公共団体の政治・行政で広く利用されるだけでなく、民間企業や研究機関などでも経営や研究などの基礎データとして幅広い用途に利用されています。
また、国勢調査の結果は、将来人口推計や国民経済計算（SNA）（内閣府）などの他の統計を作成するための最も基本となデータとなっています。 国勢調査の結果は主に以下の4つとして利用されています。以下の4つの利用方法を見ると、国勢調査を無視する人が多ければ多いほど、回答結果から得られるデータが正確ではないため、最終的には無視したことによる影響が個人に返ってくることになります。法定人口としての利用
法定人口としての利用について代表的なものは、法律で定められている基準としての利用があります。
具体的には、以下において国勢調査による人口を基準とすることが定められています。