こじらせ女子とは|こじらせ女子の特徴・恋愛の仕方

自分磨き

こじらせ女子とは?

きっかけは雨宮まみさんの「女子をこじらせて」

「こじらせ女子」という言葉ができたのは、AVやお悩み相談のライターで有名な雨宮まみさんの「女子をこじらせて」というエッセイ本が発売された事がきっかけです。アラフォーや草食系男子、負け犬などが流行語を飾る中2009年に「婚活」が流行語対象を取ったように時代とともに自分の中の女性としての価値に悩む女性が増えていました。

そんな時代背景もあり、2011年に発売された「女子をこじらせて」はベストセラーとなり「こじらせ女子」という造語がうまれました。自身が中学で「ブス判定」をされた事をきっかけに女性としての自信がなくなり、結果こじらせ女子としてどう生きてきたか、その心情が事細かに描かれています。 著者の雨宮まみさんは不幸にも2016年お亡くなりになられましたが、生前「穴の底でお待ちしています」という相談コーナーを設け、こじらせ女子達の悩みに真剣に、優しく答えていました。穴の底でお待ちしていますは「まじめに生きるって損ですか?」という名前で書籍化されています。「女子をこじらせて」と並び、こじらせ女子必読のバイブルといえます。

こじらせ番組「久保みねヒャダこじらせナイト」

「女子をこじらせて」の巻末対談もしている、「モテキ」の著者でおなじみの久保ミツロウさんと、雨宮まみさんとも親交の深い漫画家、エッセイストの能町みね子さん、楽曲提供などで有名なヒャダインさんが3人で引っかかるニュースなどをこじらせながら自由にトークするのが「久保みねヒャダこじらせナイト」です。

みんなでCHARAみたいに歌う「CHARA選手権」や、学校の体育が嫌いだった恨みつらみを集める「体育への恨みつらみ川柳」など、こじらせたコーナーが淡々と続き、テレビなのにラジオのような魅力が満載です。こじらせ女子あるあるのうがったものの見方をした話題も多いのですが、3人共表現が上手なので嫌味なく見ることが出来ます。

こじらせ女子にはどんな特徴がある?

個性的な自分・人・物が大好き

こじらせ女子の嫌いな言葉は「普通」です。普通が一番つまらないと考え、個性的な人や物が好きです。また、自分の中の個性も大好きです。休みの日は友達と原宿でパンケーキを食べて自撮りした写真をインスタにあげていいねの数を数えて寝る様なことはしません。

朝から博物館で化石を鑑賞し、お昼は一人ふらっと立ち寄った沖縄料理屋でソーキそばを食べ、ジャケ買いした漫画を読んでツイッターのタイムラインを見ながら眠りにおちます。あくまで一例ですが、凡庸な恋愛の波に乗ることが出来なかった結果、個性に強く惹かれ行動します。

自己分析が止まらない

こじらせ女子は自己分析が大好きです。なぜ私はこうなったのか、なぜあの子はこじらせていないのか分析や診断を繰り返しては「やっぱり私は個性的だ」とほくそ笑んだり「ひねくれ者か…」と落ち込んだりします。本当の自分が知りたいので、どんどん分析して自分の正体をつかもうと模索します。

この行動は、自分というものを愛したい気持ちから生まれています。もともと自分の事が大好きであれば、そこまで分析する必要はありません。 「自分とは何者か」を調べに調べ、考えに考え、結果「自分は魅力的な人間だ」と実感出来る答えを探し続けているのです。

過去を振り返りまくる

「たられば」という言葉をご存知でしょうか。「あの時こうしていたら…」「私がこうだったら…」など、たらとればで過去を振り返るときに使うフレーズです。

過ぎた過去を振り返っては別の選択肢を選んだ自分を想像し、その時選んだ選択肢がもたらした結果を思い出しては自己嫌悪で苦しくなることを繰り返し、なかなか前を向けません。こじらせ女子はこの「過去を振り返る」作業が大好きです。

つい上から目線で話してしまう

こじらせ女子は自分に自信がない分、自分の尊敬するものや人に陶酔します。また、人の心理について勉強してきた方も多いのでつい「これは監督があまりよくない」や「そんな男と付き合うの、意味ないんじゃない?」など上から目線で批評をしてしまいがちです。

女性として振る舞わない癖がついている

こじらせ女子は、何より自分を「女性」として扱わない癖がついています。例えば「痴漢」などの女性をターゲットにした犯罪には「私なんかがターゲットになると思って女性専用車両に乗ってたら笑われる」と感じてしまいますし、「白いワンピース」「レースのついたブラウス」などの外見からすぐわかる女性らしいアイテムも「こんなのを着ても似合わない、今日はどうしたのって言われる」とあまり身につけません。

合コンなどの女性と男性が集まる場所でも、自分の周りの女の子らしい子をまるで男性のように可愛がったりします。しかし、本当は女性である事をこっそりと楽しみたいので、下着にこだわったり、女性らしい小物を使ったりします。

下ネタに寛容すぎるか潔癖すぎるか極端

男性がたまに繰り出す下ネタに対しての反応が極端なのもこじらせ女子あるあるです。恋愛経験が豊富ではなかったり、うまくいかなかったことから下ネタに対するよいさじ加減がわかりません。

また家庭環境も原因の一つといえるでしょう。こじらせ女子の家庭は下ネタや下品なものに潔癖である、という特徴があります。 その為、男性の出す下ネタに同調しすぎて引かれてしまったり、はたまた「おっぱい」くらいしか言っていないのに眉間にシワをよせ人でなしのような目線を送ったため感じ悪い女として評価されてしまったりする事が多々あります。

こじらせ女子は、他の女子の事をどう思ってる?

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こじらせてない女子が苦手

中学で同じクラスの男子と初めておつきあいをして、その後は適度に告白された中から彼氏を選び、仕事も落ち着いた頃すんなり結婚するような、一般的な青春と女性の楽しさを安定して謳歌した経験のあるこじらせていない女子は数多くいます。

こじらせていない女子は無意識にこじらせ女子のコンプレックスをむき出しにしてくるので、苦手なタイプと思っています。恋愛に生きている女子を少し小馬鹿にしているこじらせ女子なので、あまりに恋愛至上主義だと、この子の頭には男と恋愛するしか詰まってないのかと突っ込みたくなることも多いでしょう。 しかし、あんな風に素直におしゃれを楽しみ、恋をして、女性として当たり前に生きている彼女たちの事がちょっとうらやましいと思うのもまた、こじらせ女子あるあるです。

反面うらやましいと思うことも

実はこじらせていない女子がうらやましいと感じてしまうのも、こじらせ女子あるあるです。 こじらせていないお陰で、素直に恐れることなくおしゃれを楽しみ、恋をして、女性として当たり前に振る舞い、楽しく生きているこじらせていない女子を眩しい存在だと憧れをいだき、同時に卑屈にもなってしまいます。

こじらせ女子になる原因は?

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女性としての自信が育たなかった

こじらせの原因は女性としての自信、女性としての価値に対する自己評価の低さです。異性に愛されることも、おしゃれを楽しむことも、人から「かわいいね」「おしゃれだね」と褒められることもなく10代を過ごしてしまったこじらせ女子は、自分の女性としての自己評価が低く、女性として振る舞う事を恥ずかしいと思うようになってしまいます。

そんなこじらせ女子はずっと「好きだ」と言ってくれるスクールカースト高めの男子や「読者モデルになりませんか?」と言ってくるスカウトマン、「最近あの子かわいくなったね」と流れてくる噂のような漫画にしかないミラクルで自分のコンプレックスがひっくり返るのを虎視眈々と待っています。 ですが、大人になったときそんなミラクルがやってこなかった自分を振り返り、ますます自己評価が下がってしまいます。このミラクルに似たエピソードがあるのが、少女漫画です。

少女漫画は「他人がヒロインの女性しての価値を上げてくれる」エピソードが山盛りです。 青春を謳歌する事で段々と女性としての自分に自信がついていきます。こじらせ女子になったのは、この自信が育たなかった事が一つの原因です。

自分の事を惨めだと感じる経験が続いた

女性としての自信が育たなかった方とは違い、もともと自信があった女性がこじらせ女子になってしまうのは、年齢や環境から「自分が女性として惨めである」と感じる経験が続いたのも原因のひとつです。

例えば、社会人まではそれなりにモテたし彼氏もいて「仕事が落ち着いたら結婚するか」と呑気に構えていたのに気がつけば周りは既婚者だらけだったということもあります。学生時代下にみていた、目立たない子や浮いた噂を聞かなかった子もしっかり家庭を持ち幸せそうにSNSに写真を上げているのを見て焦りを感じてしまいます。 男性の扱いには慣れていますが、30代が20代のモテ期と同じパフォーマンスをしても響かず冷ややかな目線を送られる事が増え、ますますどうしていいかわからなくなって混乱します。 そして「昔モテていたんだから、元は悪くないはず。いい男が残っていないのかも」と考えた結果こじらせ女子に変化していきます。

こじらせ女子の恋愛は?①好きな人が出来るまで

彼氏が長いこといない

こじらせ女子は長らく彼氏がいない傾向にあります。彼氏が生まれてこの方1人もいなかったこじらせ女子は、彼氏がいない環境が自分にとって当たり前なので、積極的に彼氏を作ろうとする気力が毎年減っていきます。

昔彼氏がいた方では、彼氏を作らなくてはという気持ちはあるもののどこか気持ちに余裕があるので「わざわざこんな人と付き合うくらいならシングルを楽しみたい」と恋愛に後ろ向きになってしまいます。

恋愛の知識が豊富になる

こじらせ女子の恋愛知識は、普通の女子とくらべて何倍以上もあります。恋愛で苦労したこじらせ女子は、「恋愛とは」「恋愛がうまくいかないあなたへ」「恋愛ベタな私が結婚するまで」といった参考書を山ほど読んでしまいます。

うまくいかない理由が知りたくて、「男性が女性を好きになる仕草」や「どんな女性がモテるのか」といった知識がどんどん自分の中に取り込まれていきます。 その結果、自分の恋愛はさっぱりなのに、友達の恋愛相談には的確に指示が出来る様になります。周りはどんどん幸せになっていくのに、自分は幸せになれないという矛盾した状況が重なっていき「やはり自分だから恋愛がうまくいかないのかも」と悩んでしまいます。

経験と知識の差に苦しむ

恋愛の知識が増えた結果「恋愛についてわかってきたかもしれない」と思うようになりますが、知識は経験を伴わないとうまくアウトプットできません。

経験の少ないこじらせ女子が無理をして上目遣いやボディタッチ、ましてや恋愛の駆け引きを行おうとしてもうまくいくはずがなく、失敗を重ねた結果自己嫌悪に陥ってしまいます。

男性の査定が厳しすぎる

こじらせ女子はとにかく男性の査定が厳しすぎます。友達の彼氏や芸能人、周りの男友達など、自由にダメ出しさせたら一晩話つづけても終わりません。理想が高いのか、と言われると口を揃えて「かっこよくてお金持ちであることに越したことはないが、普通の人がいい」といいますが、その普通のハードルは一般男性からすると見上げるほど高いものです。

「浮気」「借金」「ギャンブル」は普通の女子ももちろん嫌がりますが、「亭主関白」「仕事ができない」「器が狭い」など自分の事を完全に受け入れてくれる男性以外は減点に減点を重ねます。しかし、意外と恋の相手はいわゆる「ダメンズ」が多いこじらせ女子、その理由はなんでしょうか。

こじらせ女子の恋愛は?②好きな人が出来たあと

こじらせ女子とは|こじらせ女子の特徴・恋愛の仕方

好きな人から受け入れられる気がしない

男性の査定が一流企業ばりに厳しいこじらせ女子ですが、意外にも恋をする相手は「あんな男やめておきな」と自分が散々周りに言ってきたような男性が多いのも事実です。

周りの女性からすると「あんなに理想が高かったのに、なぜあんな借金持ちやホストと付き合っているのか」と不可解に思いますが、これにはきちんとした理由があります。 こじらせ女子は自分の女性としての価値に自信がないので、自分が理想として上げるような男性は自分を選ぶはずがないと決めつけてしまいます。こじらせ女子は人一倍傷つくのが怖いので、そのような男性には近づきません。 そんなこじらせ女子に優しくしてくれるのは、実は訳あり男子が多いのです。批判や否定を繰り返す姿に可愛さを見出したり、面白さを見出して甘い言葉を囁いてくれる、そんな手慣れた男性にはダメンズが多いだけ、というわけです。
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