B専と言われたらチェックしたい！男女別B専診断

気持ちは常に動揺し、次第に自尊心という厄介なものが角を立ててきます。この自尊心がなにかにつけて気分を苛立たせるのです。その結果相手を傷つけ、さらに自分自身も深く傷ついてしまうという不幸な連鎖を繰り返すようになります。

自尊心は、時に自分を成長させるための糧となるもので、生きていくために必要なものですが、場合によっては自分自身を傷つけ破壊することもある諸刃の剣でもあります。この自尊心こそが、問題あるB専思想をふくらませる危険な要素なのです。

問題のあるB専の人は、Bの人を恋愛対象として選択することで、自分が優位に立とうと考えるという、身勝手な性質を持っています。これは、B専の人は元々、自尊心が不足しているのが理由ではないかと考えられます。

自尊心の角が立つというのは、貧弱な自尊心は少し触れただけで、まるで安物のガラスのようにすぐ表面に傷がつき、容易に壊れてしまうという意味です。自尊心とは、ありのままの自分を尊重し、受け入れるという感情で、生きるために必要な心の力です。

自尊心は、他人が自分をどう思っているかではなく、あくまで、自分自身が自分をどう思うか、感じるかによってのみ作られる、そういう自分を間違いなく評価し、尊重し、自分を自分として認識する力であり、それがあって初めて、他人を受け入れることができるのです。

些細なことですぐに角が立ち、傷ついてしまう弱い自尊心では、簡単に自分自身を見失ってしまいます。気分は動揺し、心が不安におちいり、そのために苛立ちを抑えきれず、苦しさを紛らわそうとして、交際相手を傷つけてしまいます。

自尊心は、毎日の生活の中で起こる、様々な不安から、力強く自分自身を守り、支えていくための心の力です。恋愛においては、自分が相手を愛しているという確信を持たせ、また、愛しているがゆえの不安や、疑惑をふり払うために、自分は大丈夫だから相手も大丈夫だと、愛する心を励まし支える力となるものです。

B専の人は自尊心が弱いために、そういった恋愛に必要な自分を支えていく力を発揮できないので、不安のほこさきをすぐに相手に向けてしまいます。その結果、自分自身はもっと深く傷つき、自信を失い、ますます自尊心をすり減らし、その結果、また相手を傷つけてしまうという、無限のスパイラルにおちいってしまう場合があり。これでは、相手はたまったものではありません。

女性の自尊心は、男性のそれとは少し違った現れ方をします。女性は本来、男性に比べて力の面では弱い立場にあるため、その分、男性よりもずっと強力な自尊心を持っているものです。女性は、内心では、相手の男性の事を強く想っていても、余程の事がない限り、そのことを口にしたり、感情としておもてにあらわしたりはしないものです。これは女性特有の、強い自尊心のあらわれだといえます。

自尊心は、羞恥心と同じで、生まれつきのものではなく、成長していく過程で、様々な経験から育まれていくものです。問題あるB専女性は、やはりこの自尊心が十分に育っていないため、交際相手を考える場合、相手に、何がしか自分の方が優位に立てる要素があることを重視する傾向があります。

なぜなら、自尊心の弱いB専女性は、男性に対して必要以上に引け目を感じやすいがために、自分により優れたところがないと不安になり、愛することをためらってしまうのです。ですから、外見の優劣などは最もわかりやすい要素のために、Bの男性を好んで選ぶというわけです。

イケジョでありながらB専という女性は、やはり弱い自尊心しか持っていないため、外見が優れているのに、あるいは外見が美しいからこそ、それ以外の面で男性に余計な引け目を感じていて、外見が美しいことなんて、きっとすぐに飽きられる、などと考えてしまうため、外見の美しいイケメンより、自分がはっきりと優位に立てるBメンを選んでしまうのです。

男性は、本来女性ほど強い自尊心を持つ傾向がないため、成長していくうえで、社会生活に必要な十分な自尊心を育てていく必要があります。その点、B専男性は、B専女性よりもさらに弱々しい自尊心しか持たず、つまらないことでもすぐに自信を失ってしまいます。

またB専男性は、比較的人付き合いがうまいという特徴があります。これは自尊心が弱いために、競争に弱く、常に中立の立場で、周囲に気を配ることで衝突を避け、世の中を渡ろうとするためです。

そのため、B専男性が交際相手を選ぶ場合は、自尊心が傷つき、自信を奪われることを過剰に恐れるために、相手よりも、明らかに自分が優れていることを条件に、周囲の男性があまり興味を惹かない女性を選択することで、自分が日頃から持っている様々な不安から開放されたいと考えるのです。

そんなB専男性と付き合う女性たちは、大変おだやかな性質をもった人が多いです。そのような女性は、最初は疑ってはいても、B専男性からの告白を基本的には快く受け止め、自分の事を想ってくれていた事に安堵し、心を穏やかに過ごします。

ところが、自尊心の弱いB専男性は、交際を受け入れてくれても、容易には安心することができません。自分が安心できる相手を選んだはずなのに、元々自分というものにあまり確証がないために、相手の態度を素直に受け入れることができず、内心はすぐに動揺してしまいます。

そればかりか、相手が自分に対して安心しているように思うと、それだけでイライラし、怒りを覚え、余計に不安を募らせてしまいます。自分が安心できる相手を選ぼうとしたことが、皮肉なことに、逆に大きく自信を奪われてしまうのです。それならば、いっそ自分にはとても及ばないような、高値の花の女性に接近すれば良いのですが、自尊心が弱いB専男性には、そんな勇気はつゆほどもありません。

その結果、それでも自分が優位に立てるような女性を選び続けるのです。そんなB専男性の恋愛観は、本当にみっともないものだといえます。

これまでお話しした通り、問題あるB専とは、自尊心が弱いという弱点から逃れるために、恋愛をするにおいては決定的に重要な要素であるはずの、相手を想う純粋な気持ちにあえて目をそむけ、全くの自分自身の都合によって、自分の弱い自尊心を見たします。

また弱い自尊心を傷つけられることのないような相手と、恋愛（のようなもの）を行おうとする人の事で、また、皮肉なことに、B専が自分を保護するためにと考案した、この独特の恋人選びの方法が、自分を保護するどころか、些細なことで自尊心の角を立たせ、余計に自信を失う結果となり、そのことに怒りを覚えて相手を傷つけます。

自分自身も深く傷つくという最悪の事態を繰り返してしまい、男女の交際において決して見逃すことのできない、重大な問題事例でこのような事例が、今の時代において増加傾向にあるという事も懸念される事実です。

「恋するとは、自分が愛し、愛してくれる人に、出来るだけ近く寄って、見たり触れたりあらゆる感覚を持って、感じることに快楽を感じることである。」

これは「赤と黒」で有名なフランスの小説家、スタンダールの著書「恋愛論」の中の一節です。B専の人は、「誰かを愛する純粋な気持ち」をあえて捨て、自分の誇りを傷つけない相手を交際相手に選ぶのですが、ではなぜ、B専の人達は、そんなことまでしてわざわざ恋人を得ようとするのでしょうか。