そばは消化に良い・悪いのか・かかる時間・米・ラーメンとの違い

料理の知識

そばと米どちらが消化に良いのか

そばの消化時間は2時間30分ですが、米、ご飯は2時間15分で時間でみると米のほうがやや消化が良いと言えます。ご飯の炊き加減や麺の茹で加減などの違いで、時間的には同じようなものと言っても良いでしょう。

そばとご飯の栄養成分量の比較を下表に示しますが、そばはカロリーが低いことや食物繊維が多いことからダイエットの主食にも選ばれます。
栄養素成分(100g当たり) そば ご飯(白米)
カロリー 114kcal 168kcal
タンパク質 4.8g 2.5g
脂質 0.7g 0.3g
炭水化物 22.1g 37.1g
食物繊維 1.5g 0.3g
食塩相当量 0.1g 0.0g

そばと米の栄養成分量の違い

上の表で目立つのは食物繊維の量の違いです。白米は栄養素が豊富に含まれる胚芽のほとんどの部分や皮殻部分が精米の時に削り取られてしまいます。そばは、体の機能を整えるのに重要な働きをしている食物繊維やカリウム・リン・マグネシウムなどの主要なミネラルが白米の約5倍含まれています。

また、そばは炭水化物が白米の約60%でカロリーが低いので、ダイエットにも向いています。気になる人にはおそばをおすすめしますが、カロリーの高い具材を載せないように注意してください。 なお、そばのほうがタンパク質と脂質が白米より多いことが、白米より消化時間がやや長くなっていることの一因でしょう。

そばと粥の消化の違い

お粥の消化時間は1時間45分と言われています。ご飯の2時間15分、そばの2時間30分と比べてだいぶ早いですが、水分の量が多いことが大きく影響しています。お粥100g当たりの栄養成分量などは次のようになっています。

・カロリー→71kcal ・タンパク質→1.1g ・脂質→0.1g ・炭水化物→15.7g ・食物繊維→0.1g ・食塩相当量→0.0g

80g以上が水分で、その他はほとんどが炭水化物です。お粥やおじや、雑炊などに病気の時はお世話になりますが、おそばはどうでしょうか。

病気の時におそばは?

食べ過ぎや飲み過ぎの翌日には、軽くおそばを食べたくなりませんか。消化が良くて胃もたれするようなことがないからです。病気の時にお粥やおじやばかりでは飽きてしまうし力がつきませんから、たまにはおそばを食べるのも良いでしょう。

卵をおとした月見そばやとろろをのせた山かけそばなどは力がつくでしょう。おそばは消化が悪いわけではありませんが、細いのでツルツルとあまり噛まずに食べると消化が悪くなりがちです。よく噛んで食べるように注意しましょう。

そばとうどんとラーメンの消化の違い

そばと他の麺類とを比較してみましょう。麺類といえばうどんとラーメンが主流です。トッピングの具材もさまざまですが、麺の成分比較などから消化の違いをみてみましょう。

うどんとの比較と消化に良いトッピング

うどんの消化時間は2時間45分で、そばの2時間30分より少し悪くなります。うどんの麺100g当たりの栄養成分量は次のようになっています。

・カロリー→105kcal ・タンパク質→2.6g ・脂質→0.4g ・炭水化物→21.6g ・食物繊維→0.8g ・食塩相当量→0.3g

そばと比べるとタンパク質と脂質、食物繊維が少ないので消化には良さそうです。消化時間の差は実際はほとんどなく、そばより麺が太いことが影響している可能性もあります。 そばやうどんの消化を助けるトッピングとしては、大根おろしととろろをおすすめします。大根おろしやとろろにはアミラーゼが含まれていて、デンプンの分解を助ける役目を果たします。そばやうどんの炭水化物はデンプンなので、アミラーゼが分解して消化を助けてくれます。

ラーメンは具とスープで栄養成分が様変わり

ラーメンの消化時間についてのデータはあまりありません。一般的には消化時間が長く、麺類のなかでは腹持ちが良いとされ、濃厚なラーメンでは消化時間が7時間というデータもあります。ラーメンの麺100gの栄養成分は次のようになっていますが、そばと比べてあまり変わらず炭水化物が少し多い程度です。

・カロリー→149kcal ・タンパク質→4.9g ・脂質→0.6g ・炭水化物→29.2g ・食物繊維→1.3g ・食塩相当量→0.2g

ラーメンの場合は具とスープでカロリーや栄養素のバランスは大きく変化します。チェーン店の「天下一品」のこってり系とあっさり系の100g当たりの栄養素成分などをそばと比べた値を下表に示します。
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