日本酒の糖質とカロリー
糖質制限を続けるには、食べたり飲んだりしても大丈夫なことを知るのはとても大切なことです。まずはその食品や飲料にどれぐらいの糖質が入っているかを、できるだけ正確に知っておくことが大切です。
アルコールと糖質制限
一般的なダイエットや減量方法では、アルコールを摂取することはあまり好ましくないと言われることが多いのですが、糖質制限の場合は話が違います。糖質制限はあくまでも「糖質」の摂取量をコントロールすることが第一の目的となるので、アルコールの種類を選べば飲むことには全く問題がないのです。
アルコールには醸造酒と蒸留酒があります。ビールや日本酒にあたるのが「醸造酒」で、焼酎やブランデーなどが「蒸留酒」のカテゴリーに入ります。さて、今回のテーマとなっている「日本酒」は醸造酒となるわけですが、糖質制限的にはどう扱えばよいのでしょう?糖質制限の観点でみると、飲んでも大丈夫なアルコールは「蒸留酒」になります。
つまり、日本酒は糖質制限をおこなう上では、できれば避けたい飲料となってしまうのです。アルコールの糖質とカロリー
では、実際に日本酒の糖質量とカロリーを見てみましょう。日本酒は原料がさまざまでそれぞれで糖質量は異なります。一般的な日本酒100mlあたりの糖質は「純米酒」で3.6g、「純米吟醸酒」で4.1g、「本醸造酒」で4.5g程度と言われています。糖質制限中にOKとされている「蒸留酒」である「焼酎」が100mlあたり、糖質が0gとなりますので、日本酒の糖質がかなり高いということはお分かり頂けるでしょう。
それではカロリーでは醸造酒と蒸留酒ではどれぐらいの差がでるのでしょうか?ちなみに生ビールを中ジョッキで1杯飲むと、カロリーはおよそ200kcalとなっており、ごはん茶碗一杯分(250g/252kcal)より少し低めといったところです。これが日本酒となると1合(180ml)で約200kcalとビール中ジョッキとほぼ同じカロリーとなっています。
これが焼酎コップ1杯となると250kcal程度となるため、カロリー的には大差はありませんでした。ただ、やはり糖質が低いだけありウイスキーは30mlで75kcal、ブランデー30ccで75kcalとかなりローカロリーになります。もちろん、これを何かで割ってしまうと、その分カロリーが上昇することもあります。
プリン体ゼロ
アルコールといえば「プリン体」問題も忘れてはいけません。プリン体といえば、食物全般に含まれている成分のことを指します。分かりやすく言えばそれぞれの食物の「うまみ成分」となります。本来プリン体は体内で分解されて尿酸に変化を遂げます。そうなることで体外に排出しやすくなるのです。
しかし、プリン体が体内に多く蓄積されると、尿酸量が増えてしまい、人間の体がもつ排出量の限界を超えてしまうのです。その結果「痛風」を起こしてしまう可能性がアップするのです。プリン体は麦芽由来となるため、ビールや発泡酒に多く含まれています。ビールなどに比べるとわずかな量とはなりますが、日本酒にもプリン体は含まれています。日本酒100gあたり約1.2~1.5mgと言われています。これがビールとなると3.3~8.mgまで跳ね上がります。一日のプリン体摂取許容量の目安が400mg以下であれば痛風のリスクは回避しやすくなるので、日本酒であればビールに比べるとおすすめできる数値といえるでしょう。
そして嬉しいことに、最近ではプリン体ゼロの日本酒も登場しています。日本酒は嗜むだけでなく調理にも使いますので、プリン体ゼロなら安心です。