栄養素成分(100g当たり) | こってり系ラーメン | あっさり系ラーメン | そば |
---|---|---|---|
カロリー | 195kcal | 68kcal | 114kcal |
タンパク質 | 7.7g | 3.6g | 4.8g |
脂質 | 13.6g | 1.7g | 0.7g |
炭水化物 | 11.0g | 9.8g | 22.1g |
食塩相当量 | 1.3g | 1.3g | 0.1g |
そばとそうめんの消化の違い
そうめんは小麦粉と塩からできているのでうどんに近い麺で、引き延ばす時に油を使うものが多いのでカロリーが少し高めになります。そうめんの麺100g当たりの栄養成分は次のようになっていますが、うどんとほぼ同じ比率です。消化時間はうどんとほとんど変わらないでしょう。
・カロリー→127kcal ・タンパク質→3.5g ・脂質→0.4g ・炭水化物→25.8g ・食物繊維→0.9g ・食塩相当量→0.2g
夏場の暑い時にそうめんはさっぱりとして食がすすみます。細いのでついツルツルとあまり噛まずに食べてしまいますが、よく噛んで消化を助けるようにしましょう。茹でるとカロリーもさらに高くなり、食べやすいこともあってたくさん食べてしまいます。そうめんはダイエットに良さそうですが、食べ過ぎには注意してください。そばとパスタの消化の違い
パスタにはいろいろな種類がありますが、代表格のスパゲッティの麺でみてみましょう。スパゲッティの麺100g当たりの栄養成分は次のようになりますが、そばの成分とあまり変わりません。
・カロリー→149kcal ・タンパク質→5.2g ・脂質→0.9g ・炭水化物→28.4g ・食物繊維→1.5g ・食塩相当量→0.4g
スパゲッティの消化時間に関するデータは見当たりませんが、そばと大きく変わることはないでしょう。スパゲッティの他、全般にパスタは調理方法が多様なので、用いる具材などによって一食当たりのカロリーや栄養成分が異なり、消化時間も変わってくるでしょう。 例として、さっぱり系の和風きのこスパゲッティと濃厚なバジルクリームパスタの100g当たりの栄養素などの成分を下表に示します。脂質の差が大きいことが解ります。栄養素成分(100g当たり) | 和風きのこスパゲッティ | バジルクリームパスタ |
---|---|---|
カロリー | 134kcal | 243kcal |
タンパク質 | 5.0g | 4.5g |
脂質 | 2.1g | 14.2g |
炭水化物 | 23.0g | 22.2g |
食物繊維 | 1.8g | 1.2g |
食塩相当量 | 1.1g | 1.6g |
カップ麺のそばは消化に良いのか
カップ麺は加工上、油を多く使用しているので普通の麺よりは消化時間が長いと言われています。アメリカの研究者がカップラーメンを食べた人の胃のなかを撮影し、2時間経っても麺の原形を留めているという報告もあります。
そばのカップ麺では「緑のたぬき」が代表的ですが、メーカーの東洋水産が公表している一食101gの栄養成分は次のようになっています。・カロリー→482kcal ・タンパク質→11.8g ・脂質→23.6g ・炭水化物→55.5g ・食塩相当量→6.1g
この成分比率は、日清食品の「カップヌードル」の成分とあまり変わりません。そばなど比べると脂質が異常に多いので、消化には時間がかかるでしょう。食塩相当量も多いので、習慣的にカップ麺を食べている人は気を付けてください。そばは夜でも消化に良いのか
人間の体で、胃などの消化器官は寝る前はほぼ活動していません。その状態で夜食を食べてしまうと、食べたものがほとんどが消化されず、脂肪に変わってしまうので寝る直前の夜食は避けましょう。胃などの消化器官が働いているのは寝る3時間前までなので、就寝の3時間前までには夜食を済ませるのが良いでしょう。
夜食には糖質の少ないものが良いので、そばは必ずしもおすすめできる夜食ではないのですが、就寝3時間前までなら特に問題はありません。温かいおそばは良いのですが、カップ麺やおにぎりは胃に負担をかけますので、夜食としてはおすすめできません。夜食をとらないような食生活が一番ですので、できるだけ規則正しい食生活をするように心がけましょう。体に優しいおそばを工夫して
おそばは体に優しい食事メニューです。消化も悪くないですし、温かいものや冷たいもの、トッピングもいろいろで楽しめます。駅や街中で立ち食いそば屋があふれているのも、日本人がそば好きなことと、そばが体に良い証拠です。たまには老舗のそば屋でそば本来の味を楽しむのも良いでしょう。
トッピングによって栄養素や消化の時間は変わります。家でそばを楽しむ時も、いろいろな調理法を工夫してその時々にあった食事を試してみましょう。