ワインの糖質とカロリー、栄養素|糖質制限中のワインはOK?

料理の知識

特徴別に紹介する、お酒の種類と糖質量

糖質制限食または糖質制限ダイエットをしている方が気になるのは、「結局お酒は飲んでもいいのかダメなのか?」ということでしょう。お酒にもいろいろな種類がありますが、今回はワインについて考えていきます。

糖質の多い醸造酒とは?

お酒は、作り方によって何種類かに分類されます。ウイスキーなどの蒸留酒類、リキュールなどの混成酒類、そして日本酒、ワインなどの醸造酒類です。醸造酒というのは、米や麦やブドウなどを酵母によりアルコール発酵させて出来たお酒のことです。醸造酒は原料に炭水化物が多く含まれているものが多いので、お酒になっても炭水化物(糖質)量が比較的多いのが特徴です。糖質制限的には、できれば控えておきたいお酒ということになります。

糖質がほぼゼロ、蒸留酒とは?

最も糖質量の少ない酒類は蒸留酒類です。焼酎やウイスキー、ブランデーなどがそうで、糖質量はほぼゼロです。醸造酒を蒸留させたものが蒸留酒となります。蒸留とは、加熱して気体化させたアルコールだけを冷却して再度液体に戻す事です。この過程で炭水化物はほぼゼロになります。

ワインの種類と糖質量の違いを、特徴別に紹介

さて、比較的糖質の多いとされるワインですが、種類によって違いはあるのでしょうか。赤、白、ロゼ、そしてスパークリングワインについて、調べてみました。

赤ワインの糖質量

赤ワイン(100gあたり)の糖質量は1.5gです。赤ワインとは、濃い色の「黒ブドウ品種」から作られ、皮ごとつぶして発酵させて醸造されたものです。

白ワインの糖質量

白ワインの糖質量は(100gあたり)2.0gです。白ワインとは、淡い色の「白ブドウ品種」から作られ、種や皮を抜いた状態で醸造されたものを言います。

ロゼワインの糖質量

ロゼワインの糖質量は(100gあたり)4gです。ロゼワインとは、白と赤の中間のワインで、白ワインと赤ワインの製法をミックスしているためそう呼ばれています。白ワインと赤ワインを混ぜて作るわけではありません。濃い色のブドウが発酵の途中、色づいたところで皮を取り除いて作られるのが一般的です。

その他にスパークリングワイン、糖質ゼロワインも

ワインの銘柄や、辛口甘口などの味によっても糖質の量は多少変わると思いますが、比べてみると、ワインが1.5gで一番糖質が低いようです。続いて白ワインが2.0g、ロゼワインは4.0gでした。飲みやすいスパークリングワインなどは白ワインと同じ2.0g、さらには、糖質ゼロワインというものまで販売されています。

名前の通り糖質がゼロなので、糖質制限をしている方にとっては一番気軽に飲めるものかもしれません。糖質ゼロワインというのは、発酵条件を工夫して残糖分をカットし、さらに体に吸収されにくい甘味料を使用するなどの工夫によって、糖質を0にしたワインなのです。どの種類のワインでも、甘口よりは辛口のほうが糖質が低い傾向にあるようです。

糖質制限中のおすすめのワインの飲み方、選び方

ワインを選ぶときに考えることは、赤、白、ロゼといった種類のほかにも甘口、辛口のように味で判断することもできると思います。甘口や辛口のように味に違いが出るのは、製造過程においてそれぞれ糖質が残る量が変わってくるからです。

残った糖質が多いと甘口に、少ないと辛口に

ブドウの糖質を発酵させてアルコールを作るのが、ワインの製造の仕方ですが、発酵させる度合いによって甘口や辛口のように味に変化が生まれます。

糖質が、あまりアルコールに変化していない段階で発酵させるのをやめれば、残った糖質の甘さによって甘口のワインが出来上がります。糖質が残らないように発酵を続ければ、より辛口のワインが出来上がるということになります。当然辛口のワインほうが、発酵されないで残った糖質の量が少ないので、糖質制限には向いているといえます。

避けたほうが良いワインとは?

赤、白、ロゼなど、ワインを飲む人は、それぞれ好みがあると思います。その好みの中でワインを選ぶとすれば、糖質の量で判断すると赤ワイン、次に辛口の白ワイン、白ワインの甘口のものやロゼワインは控えたほうがよさそうです。スパークリングワインは糖質的には白ワインと同じくらいの量ですが、炭酸が入っていてのど越しがよく、ビールのようにゴクゴク飲んでしまわないように気を付けなくてはなりません。さらに炭酸には、胃を刺激して食欲を増進してしまう効果もあるので、おつまみをとりすぎてしまう恐れもあります。

糖質の低いワインは、ハードルも下がる?

赤ワインが白ワインやほかのものよりも糖質が低いからといって、2倍も3倍も飲んでしまっては糖質の量も増えてしまいます。お酒を飲んでいると酔いが回ってきて、ついその辺の判断が鈍ってくるのも困ったものです。「辛口のものは、糖質が低いから飲んだほうがいい」のではなく、あくまでも「飲むなら辛口のものがいい」と、いうことなのです。

気にせず飲むなら、糖質ゼロワインでも?

お酒を飲むときにはやはり、あまり糖質量を気にしないで飲みたいものですが、そういう時には糖質ゼロワインというものがおすすめです。糖質ゼロワインは、量販店やスーパーなどでも手に入れることができますが、ネットショッピングで探したほうがいろいろな種類の中からゆっくり選ぶことが出来ていいかもしれません。糖質がゼロでなくても控えめなワインもあるので、大いに活用しましょう。

ワイン以外のお酒との飲み合わせは?

ワインのことだけに限って考えてきましたが、お酒を飲むときにはワインしか口に入れないという人は少ないのではないでしょうか。ビールや焼酎、ウイスキーなども少しづつとか、おつまみも食べるといった方もいると思います。

ビールなど、他の醸造酒の糖質量は?

他のお酒に含まれる糖質の量はどうでしょうか。ビールの場合100g中の糖質の量3.1gなので、赤ワインのほぼ2倍です。それぞれ飲むときの量を考えると、やっぱりビールは気を付けたい飲み物です。日本酒も糖質4.9gと高く、ゴクゴク飲むわけではなくてもやはり控えたいところです。

ウイスキーなど、蒸留酒の糖質量は?

焼酎やウイスキーなどは蒸留したお酒なので、糖質的には気にする必要はありません。ただ、特に焼酎などの場合は割るものには気を付けたいです。甘いジュースで割ったりすると、糖質の量も一気に増えてしまいます。他にもカクテルや甘くて飲みやすいものは、少し疑ってかかったほうがいいでしょう。

ワインを飲むとき、おすすめのおつまみは?

ワインに限らずお酒を飲むときには、ちょっとしたおつまみもあったらいいと思う人は多いはずです。どういったものが糖質的にはいいのでしょうか。

ワインに合う低糖質なおつまみ

【糖質量】 チーズ(100g) 0.9~2.3g

ナッツ類(100g) 4.2~9.3g 生ハム(100g) 0.5g カルパッチョ 鯛(1食分) 3g サラミ(100g) 2.1g ローストビーフ(100g) 0.9g スモークサーモン(100g) 0.1g ピクルス(100g) 3~5g ※ナッツ類の糖質は、くるみ(4.2g)、マカダミアナッツ(6.0g)、アーモンド(9.3g)を取り上げています。落花生、ピスタチオ、バターピーナッツ、カシューナッツなどは糖質が多いので注意が必要です。 出典: https://shiru2.jp/toushitsu/1917/ | https://shiru2.jp/toushitsu/1917/

カルパッチョやピクルスは、味付けによっても多少変わると思います。ローストビーフやスモークサーモンなどは、ソースがついてある場合もあるので注意しましょう。では、逆に糖質が高めで気を付けたいおつまみとはどういったものがあるでしょうか。

ワインに合う糖質の高いおつまみ

【糖質量】 チョコレート(100g) 51g

カナッペ(1枚) 3~5g ガーリックトースト(1切) 11g
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