アボカドの糖質とカロリー、栄養素|糖質制限中のアボカドはOK?

料理の知識

脂質

アボカド100グラムあたり、脂質は19グラム含まれています。その内、飽和脂肪酸が3.2グラム、多価不飽和脂肪酸が2.2グラム、一価不飽和脂肪酸が11グラムとなっています。飽和脂肪酸は良くない脂肪類ですが体に良い不飽和脂肪酸の方が含まれる割合としては高いため、アボカドは脂質バランスの良い食物です。

飽和脂肪酸は溶けるために必要な温度が高いため血管内で固まる可能性が高く、蓄積すると動脈硬化などの循環器系に支障が現れますが、一方の不飽和脂肪酸は飽和脂肪酸とは真逆の働きがあります。不飽和脂肪酸は溶けるために必要な温度が低く、血液サラサラ効果を発揮することが明らかにされています。飽和脂肪酸も3.2グラムは含まれるアボカドですが、不飽和脂肪酸は計13.2グラムなので脂質バランスとしては良質です。

その他栄養素

○ビタミンC:15ミリグラム ○ビタミンB6:0.3ミリグラム ○ビタミンE:3.4ミリグラム ○カルシウム:9ミリグラム ○マグネシウム:33ミリグラム ○ナトリウム:7ミリグラム ○カリウム:720ミリグラム ○鉄:0.7ミリグラム ○葉酸:84マイクログラム

マイクログラムはmcgまたはμgと表記し、1ミリグラム=1000マイクログラムです。ビタミンEと葉酸は豊富で、ビタミンE1日摂取量は性別と年齢で異なりますが成人では約7~9ミリグラムなので、アボカド1個で3.4ミリグラムも摂取できることは大きいです。 葉酸は性別や年齢の他に妊娠状態で摂取量目安が異なりますが、成人は男女共に240マイクログラムとなっています。アボカド1個食べるだけで、1日摂取量目安の約3分の1は摂取できるということになります。妊娠中は+200、授乳中は+100マイクログラムが目安となりますが、過剰摂取は禁物です。上限は1000マイクログラム=1ミリグラム(18歳以上の場合)なので、気を付けましょう。

アボカドは糖質制限に向いている?

糖質制限に向いているか向いていないかで言うと、向いています。ただ、食べ方が重要です。アボカドだけで食べる場合もそうですが、アボカドはディップにして料理に添えるかたちで用いられることもあります。アボカドを使用した料理といっても、その料理自体に糖質が多い場合は糖質制限になりません。

アボカド自体は糖質制限の食事にも使用できますが、どのように取り入れるのかがポイントです。また、脂質類が豊富なことから糖質制限の食事に多量に使用すると別問題が発生する可能性があります。注意しましょう。

糖質制限中にアボカドを!おすすめの食べ方、糖質オフレシピ

糖質を抑えるのであれば、そのまま食べる食べ方が最も良いとされます。アボカドは果実なので、皮の中の部分は種を除き生食可能です。しかし、クセがないわけではないため、生食でいただくと飽きが来ます。そこで考えたいのは、糖質を抑えながらも味覚的に美味しいアボカド料理です。

一般的には、サラダによく用いられます。糖質制限中やダイエットで糖質を抑えている方は、アボカドをサラダにして食べることが多いようです。アボカドだけのサラダでは生食と同じ状態になるため、トマトやレタスなどを加えて彩り良くすると視覚的にも美味しそうになります。ただ、トマトやニンジンなど、野菜の中にも糖質が豊富な種類があります。盛り付ける野菜の種類や量に気を付けながら、アボカドを取り入れましょう。
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