コーヒーに含まれるカフェインの量|ノンカフェインのコーヒー

料理の知識

ドリップコーヒー

ドリップコーヒーには、平均で100mlあたりで90mgのカフェインが含まれています。コーヒー1杯の量を150ml程度だとすると、ドリップコーヒーを1杯飲むと、135mgのカフェインを摂取することになります。1杯当たりのカフェイン量はコーヒーの中でも非常に多くなっています。

インスタントコーヒー

インスタントコーヒーでは、100mlにつき、約40mgのカフェインが含まれています。1杯のインスタントコーヒーを飲むと、60mgのカフェインを摂取することになります。

ただ、100mlにつき約40mgもカフェインというのは、インスタントコーヒースプーン2杯分をお湯に溶かした場合です。濃いコーヒーを飲みたくなって、量を増やしたときには、当然摂取するカフェインの量は増えます。

エスプレッソ

エスプレッソは圧力を加えながらコーヒーの成分を摘出したもので、味は通常のコーヒーよりも苦くて濃いことが一般的です。ちなみに、エスプレッソはイタリアで生まれたもので、今でもイタリアではコーヒーを注文すればエスプレッソが出てきます。

非常に濃いので、カフェインを含んでいる量も多く、100mlあたり300mgも含んでいます。しかし、エスプレッソは1杯の量自体が少なく25ml程度です。これだと、カフェインの量は75mgとなり、ドリップコーヒーを1杯飲む場合よりも少なくなります。

その他の飲み物

コーヒー以外の飲み物にもカフェインは含まれています。飲み物によっては非常に多くのカフェインが含まれており、コーヒーよりも多い場合もあります。代表的な飲み物の100mlあたりの含有量を以下に記すと、

玉露:120mg 抹茶:約30mg 紅茶:約20mg 緑茶:20mg ほうじ茶:20mg ウーロン茶:20mg 番茶:10mg ダイエットコーラ:15mg コーラ:10~12mg となります。

玉露に含まれているカフェインの量はコーヒーよりも多く、飲みすぎには注意が必要です。また、コーラにもカフェインが含まれており、500ml入りのペットボトルをすべて飲むと、コーヒー1杯とあまり変わらない量を摂取することになります。

カフェインレスコーヒーとは

コーヒーに含まれるカフェインの量|ノンカフェインのコーヒー

カフェインレスコーヒーとは、日本では「90%以上のカフェインが除去されている」コーヒーのことを指しています。ヨーロッパでは基準が厳しく、カフェインレスと表示するためには、元の0.1%未満までカフェインを取り除く必要があります。

カフェインレスコーヒーには、わずかながらカフェインが含まれています。しかし、その量は、ほうじ茶や番茶といった、カフェインが少ないお茶類よりも少なくなっています。カフェインが苦手だけれども、コーヒーを飲みたいという方にはお勧めのコーヒーの飲み方です。

カフェインレスコーヒーの作り方

コーヒーに含まれるカフェインの量|ノンカフェインのコーヒー

カフェインはコーヒー豆の中に含まれています。カフェインレスコーヒーを作るためには、コーヒー豆からカフェインを抜く必要があります。カフェインを始めから含まないコーヒー豆を作る研究も進んでいますが、まだまだ実用化はされていません。今の段階では、カフェインを含んでいるコーヒー豆の中から、カフェインを取り除く必要があります。

コーヒー豆からカフェインを除去する手段は、大きく分けて3つあります。

有機溶媒抽出

コーヒー豆からカフェインを抜く方法として世界中でよく使われている方法は、有機溶媒にコーヒー豆をさらす方法です。この方法で使われる有機溶媒は、ジクロロメタンというものがほとんどで、人間の皮膚に付着すると炎症を起こします。

ジクロロメタンの中にコーヒー豆を入れると、カフェインが抜けていきます。しかし、この方法ではカフェイン以外の成分もコーヒー豆から抜けてしまうので、風味が落ちてしまいます。 理論的には人間に害のない方法で処理されていますが、日本では使用が禁止されている方法です。日本製のカフェインレスコーヒーは、以下に紹介する別の方法で作られています。

水抽出

水を使ってカフェインを除去する水抽出という方法は、非常に経済的なので、よく使われています。しかし、この方法でも有機溶媒は使われています。

水抽出では、まずコーヒー豆を水につけて、カフェインなどの水に溶ける成分を抽出します。次に、コーヒー豆の成分が抽出された水に有機溶媒を入れて、カフェインを除去します。そして、その水から有機溶媒を取り除きます。水にはカフェイン以外のコーヒー豆の成分が残っており、当初の成分が抜けたコーヒー豆に水を戻すことで、カフェインレスコーヒー豆が出来上がります。 この方法だと、有機溶媒にコーヒー豆が直接つかないので、カフェイン以外の成分を保持しやすいというメリットがあります。また、有機溶媒の使いまわしが可能です。
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