マテ茶とウーロン茶のカフェイン量の違い
先ほど、マテ茶のカフェイン量との比較で挙げられていたウーロン茶についても少しご紹介しておきます。ウーロン茶に使われている茶葉は、ツバキ科の常緑樹「チャ」です。緑茶や紅茶に使われているものと同じ茶葉で、カテキン類(タンニン)、カフェイン、テアニン、ビタミンC、フラボノール等を含みます。
ただしウーロン茶は、作る過程で茶葉を醗酵させるため、ビタミン、ミネラルなどはその過程で少なくなり、代わりにポリフェノールが多く含まれます。このようにもともとの茶葉にカフェインが多く含まれているので、マテ茶よりもカフェイン量は多くなるという訳です。妊娠中に気をつけたいマテ茶のカフェイン
妊娠中に控えたほうが良い食べ物や飲み物の中に、カフェインが含まれています。反対に積極的に摂取したい栄養素には鉄分、カルシウム、ビタミン、タンパク質、葉酸、ミネラルなどがあります。
また、妊娠中は便秘になりやすいため、食物繊維や乳酸菌、オリゴ糖とともに、水分を多く取ることがすすめられています。 こうしてみてみると、「飲むサラダ」といわれるマテ茶には、妊娠中に必要な栄養素がかなり多く含まれている一方で、控えたほうが良いカフェインも含まれています。 しかし、妊娠中でも、カフェインは少量なら摂取しても良いとされていますので、その容量を超えないように、具体的には1日100mgを超えないようにして、上手に活用すると妊娠中の助けになってくれるでしょう。授乳中に気をつけたいマテ茶のカフェイン
出産を終えて赤ちゃんに母乳をあげるようになると、妊娠中よりも厳しい食事制限が始まります。お母さんが摂る食事の栄養分が、母乳の成分に関係してくるからです。母乳には赤ちゃんに必要な栄養分以外にも、細菌やウイルスから赤ちゃんを守る免疫や抗菌物質、脂肪分解酵素などを含んでいて、赤ちゃんの体を守り育ててくれます。
赤ちゃんに特に必要なのは、タンパク質、カルシウム、鉄分などです。また、十分に母乳が出るようにお母さんはたくさんの水分をとる必要があり、食事以外で1日3リットル、夏場だと5リットルも必要になります。ここでもまたマテ茶は、栄養と水分補給の役に立ってくれます。 ただし、カフェインが赤ちゃんに伝わることで興奮気味になったり、寝つきが悪くなることがあるので、1日200mgまでに抑えると良いとされています。