ウコンとは?
ウコンと聞けば誰もがまず、二日酔いや酔いに良いなど、主にお酒に関する効果が高いもの、というイメージを持つのではないでしょうか。実際に、ウコンが含まれたドリンクやサプリなど、二日酔い効果が得られる様々な種類の商品が売られています。
ですが、そもそもウコンとはどういったものなのか、ということについて知らない方も多いのではないでしょうか。 ここではまず、ウコンの効果についてお話しする前に、ウコンとはどういったものなのかということについてご紹介していきます。ウコンは生姜の仲間
ウコンとは生姜の仲間で、ショウガ科に分類される多年草(毎年花を咲かす植物)です。生姜に似たゴツゴツとした見た目で、色は鮮やかな黄色をしているのが特徴です。原産国はインドとされていて、カレーなどに入れる香辛料として使用するほか、古来より中国では煎じて漢方などに使用するのが一般的とされてきました。
日本では、もともと沖縄で多く使用されていたものですが、二日酔いになどに対する効能が注目され、近年、ウコンという名が日本でも全国的に知れ渡ってきました。秋ウコンが一般的
ウコンには約50種類あるとされますが、日本で使用されているものは主に春ウコン、秋ウコン、紫ウコンの3種類となります。種類によって含まれる成分が違い、効果効能は変わってきますが、その中でも特に一般的とされるのが秋ウコンです。
秋ウコンには二日酔いなどの効果が高いとされる成分がもっとも多く含まれるため、市販のドリンクなどの商品に使用されているのもほとんどがこの秋ウコンとなります。ウコンの効果
ウコンの効果といえば、酔いづらくなる、二日酔いに効くなど、お酒に関する効果が有名です。ですが、一体なぜそこまでウコンはお酒に関する効果が高いとされているのでしょうか?理由となるものについて知らない方も多いのではないかと思います。
ここでは、そんなウコンの効果となる根拠について、また、二日酔い以外にもウコンには健康や美容などにうれしい効果があるので、ウコンの様々な魅力についてもご紹介していきます。根拠となる成分
ウコンから得られる二日酔いや美容、健康への効果は、主に、ウコンに含まれるクルクミンと呼ばれる成分からなるものです。このクルクミンは、ワインなどにも含まれるポルフェノールという成分の一種で、肝機能の活性化、解毒作用、抗酸化作用、雑菌、抗菌作用など様々な効能をもつ優秀な成分です。
これらの効果をもつクルクミンは、様々な種類のウコンがある中でも特に秋ウコンに多く含まれています。これにより、秋ウコンは日本ではもっともポピュラーな種類のウコンとされています。酔わないってホント?
ウコンに含まれる成分であるクルクミンは、お酒を飲んだ際に起こる酔いにとてもよいとされています。本来、お酒に含まれるアルコールは肝臓で分解され、最終的に水と二酸化炭素として体外に排出されます。ですが、日本人では特にこのアルコールの分解能力が遺伝などにより低い人が多いのです。
アルコールが上手く分解されない場合、アセトアルデヒドと呼ばれる有害物質が発生したまま、体内に残ってしまい、頭痛や吐き気などといった悪酔いの原因となってしまいます。そして、このアセトアルデヒドが体内に残らないようにアルコール分解を正常に行うためには、分解がおこなわれる肝臓の機能を強化するのがもっとも効果的です。 そこで、注目されるのが、肝臓の機能を高めるとされるクルクミンが豊富に含まれるウコンというわけなのです。クルクミンが含まれるウコンを飲酒の前後にとることで、肝臓の機能が高まり、普段酔いやすい人も酔いが回りづらくなるというわけなのです。