健康のためにそば湯を飲むなら韃靼そばがベスト?
健康のためにそば湯を飲みたいという場合は、おすすめは韃靼そばのそば湯です。韃靼そばに多く含まれ、健康に良いとされるルチンは水溶性のため、そばを茹でる段階で茹で汁に溶け出すとされています。
そのため、韃靼そばを食べる場合にはそば湯も飲むのがおすすめです。そば湯の飲み方は、他のそば湯の飲み方と変わりません。 茹で汁をお茶がわりにして飲む人や、茹で汁を他の料理に使うことで成分をうまく取り入れる人もいます。 ルチンの1日の必要摂取量は30mgから50mgとされていますが、韃靼そば100gには500mgから1400mgものルチンが含まれています。簡単に必要摂取量が満たせる上、余分に摂ったルチンはそのまま排出されるので、摂りすぎても害はないとされています。そばの食べ方の種類と歴史
江戸時代に誕生した「ぶっかけ」・「もりそば」・「ざるそば」
そばの食べ方の種類は、時代によって定義が異なります。江戸時代、汁につけてそばを食べる「切りそば」という食べ方が一般的でした。江戸中期に入ると、最初から汁をかけた状態で出す「ぶっかけ」というスタイルが生まれます。この時同時に、従来の汁をつけて食べるそばのことを「もりそば」と呼ぶようになりました。
その後、「伊勢屋」という蕎麦屋が、他の蕎麦屋のそばと自店のそばを差別化するため、そばを竹ざるに盛って出すスタイルを始め、「ざるそば」が生まれました。明治時代に「ざるそば」は「高価なそば」という位置付けに
明治時代になると、通常の「もりそば」よりも「ざるそば」の方が高価なそばという位置付けになりました。結果、「もりそば」は安価なそば粉を使い、そば汁も雑節出汁や二番だしが使われるそばとして定義されました。
一方の「ざるそば」は、高価なそば粉を使い、そば汁には鰹本節だしや(当時は高級だった)味醂が使われ、刻み海苔や薬味もつくようになりました。現在は刻み海苔の有無と器の種類で呼び方が変わる
現在では、「刻み海苔がかかっているそばがざるそば」、「刻み海苔がかかっていなければもりそば」という風に分けているお店が多いです。
また、「ざるそば」、「もりそば」以外に「せいろそば」という種類があります。本来の「せいろそば」は、せいろで蒸したそばを湯気が出る状態でお客さんに出すスタイルで、江戸時代初期に始められました。現在の「せいろそば」の起源はこれとは別に、江戸時代に蕎麦屋が量を減らすため、簀(すのこ)で底上げしたせいろに入れてそばを出したことによります。そば湯を自分で作って飲むには?
最近ではそば湯の効能が広く知られるようになり、自宅でそば湯を作って飲みたいという人も増えてきています。そばを茹で、茹で汁をそば湯として飲むというのが本来の飲み方ですが、その飲み方だと蕎麦屋のような美味しく栄養成分の多いそば湯を飲むことは難しいです。
素人でも、そば粉と熱湯、水を使って手軽にそば湯を作ることのできる方法を紹介しているブログがありますので紹介します。ぜひ参考にそば湯を作ってみてください。