「片栗粉」の糖質とカロリーと栄養素|糖質制限中の片栗粉はOK?

料理の知識

片栗粉は糖質制限に適している?

料理にとろみをつけたり、かりっとした衣のから揚げを作る際に活躍するのが片栗粉です。残念ながら、片栗粉の糖質量はさほど低くはありません。

糖質とは、体内に吸収されるとブドウ糖となり、人が活動するうえで大切なエネルギーになるものです。片栗粉は約80%が糖質で構成されています。だからと言って、片栗粉の摂取をやめることが糖質制限に直結するかというと、そうではありません。なぜならば、料理において片栗粉の使用量はごくわずか、つまりわれわれが摂取する糖質がわずかだからです。 片栗粉で糖質制限をするには、片栗粉に含まれる糖質量と、料理に適用する量を知り、計画的に使用することが大切です。

片栗粉の糖質とカロリー、栄養素

片栗粉の原料は何か

片栗粉の原料はじゃがいもです。じゃがいものでんぷんから片栗粉が作られています。対して小麦粉は、その名の通り小麦から作られています。2つとも原料が異なるため、それぞれの粉の持つ糖質量も異なります。

片栗粉に含まれる栄養素

片栗粉の原料はでんぷん、つまり炭水化物です。炭水化物は糖質と食物繊維からなっており、片栗粉の約80%が糖質で構成されています。片栗粉の糖質は消化吸収されたのち、ブドウ糖に変わり、エネルギーになります。炭水化物は人間が活動していくために必要な栄養素であることは事実ですが、過剰なエネルギー摂取は肥満を招くことになります。

大さじ1杯当たりのカロリーと糖質

大さじ1杯当たりの片栗粉のカロリーは33Kcal、糖質は7.2gです。対する小麦粉、その中でもよく料理に使用される薄力粉は36Kcalであり、糖質は6.6gです。カロリー自体は片栗粉のほうが低いのですが、糖質は片栗粉のほうが多いのがわかります。なので、片栗粉よりも薄力粉のほうが糖質制限に適していると言えます。

しかし、実際の調理で片栗粉を使う場合、薄力粉のように多量に使用することはほとんどありません。 そこで、次の項では、糖質制限に効果的な片栗粉の摂取方法について見ていきましょう。

糖質制限中の片栗粉の食べ方

糖質制限中の片栗粉の食べ方

片栗粉は、料理においてスープのとろみ付けたり、唐揚げの衣にするといったことが主な用途となります。しかし、糖質制限をするのであれば、唐揚げの衣に使うのは避けたほうがよいです。理由は、衣には多量の粉を必要とするからです。片栗粉を多く使用する、つまり多くの糖質を摂取することになります。

対して、スープのとろみ付けなどは、おおよそ3g弱というわずかな量しか片栗粉を使用しません。こうした少量の片栗粉を使用した料理であれば、糖質制限中でも、人によっては摂取が可能です。 ここで覚えておきたいことは、片栗粉を料理に使用している以上、糖質が0にはならないことです。できる限り片栗粉の使用量を減らし、糖質量自体を減らすしか方法はありません。 さらに糖質量を減らす、もしくは糖質量を0にしたい場合には、片栗粉を別の食材に置き換える「代用品」を使用したレシピが有効です。

糖質制限中の片栗粉を使用したレシピ

片栗粉を少量使用した料理であれば、糖質制限中でも摂取が可能です。一般的に、とろみがついたスープ類は糖質量が少ない料理と言えます。ここでは、軽いとろみがついた、少し酸っぱくてピリリと辛い中国のスープ、酸辣湯(サンラータン)をご紹介します。

このスープは、3人分で大さじ2の片栗粉を使用しているので、1人分だと大さじ1も使用していないことになります。このようにして糖質の摂取量をうまくコントロールすることで、糖質制限中でも片栗粉を使った美味しい料理を楽しむことができるのです。

糖質制限中の片栗粉の優良代用品

片栗粉を使用したいけれど、どうしても糖質を制限したいという人もいるでしょう。片栗粉は糖質0ではありません。

実は現在、片栗粉と同様の機能を果たす代用品がいくつか出ており、糖質制限中の人々の間で盛んに使用されています。その中でも、特に評判の良い食材があります。ここでは、そんな高評価を得ている代用品の特徴と使用方法、それからそれを使ったレシピをまとめてみました。
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