抹茶のカフェインの含有量
古くは茶道から、最近ではカフェでも気軽に飲める抹茶。日本ではなじみ深い飲み物で、独特の味わいを好まれる人も多いのではないでしょうか。では、そのカフェイン含有量はどうなのでしょうか?
ここでは、抹茶に含まれるカフェインの含有量、人気の抹茶ベースの飲み物のカフェインの含有量、さらには、抹茶を使ったお菓子に含まれるカフェインの含有量を詳しくご紹介していきます。抹茶1g中のカフェインの含有量は?
抹茶とは、茶園に覆いをして育てた茶葉を蒸してから、揉まずに乾かし、臼でひいて粉末にしたもので、古来から茶の湯でよく飲まれていました。一方、日本人が日常的に飲む 煎茶は、摘んだ茶葉を蒸気で蒸して少しずつ水分を飛ばし、乾かしながら揉んでつくられたお茶です。
抹茶に含まれているカフェインは、茶道で飲む場合の茶碗1杯中、抹茶は粉末2g程度入っていて、カフェイン量は約64mgです。抹茶1g中にカフェインは約32mg含まれています。いろんな飲み物のカフェイン含有量
わかりやすく、飲み物100mlあたりのカフェイン含有量を挙げてみます。
☆エスプレッソコーヒー 300mg ☆ドリップコーヒー 90mg ☆インスタントコーヒー 40mg ☆ココア 30mg ☆紅茶 約20mg ☆緑茶 20mg ☆玉露 120mg ☆ほうじ茶 20mg ☆ウーロン茶 20mg ☆麦茶0mg
そして、☆抹茶 30mgです。カフェインの効果と副作用
カフェインの主な作用は、「覚醒作用」と「鎮痛作用」です。カフェインの覚醒作用は、中枢神経を興奮させることにより眠気覚ましに効果があり、朝の寝起きや徹夜作業の時などによく使用されます。
カフェインの鎮痛作用は頭痛薬の成分に含まれることからもわかるように、痛みを鎮めてくれます。他にも、カフェインが身体の基礎代謝を高めて皮下脂肪の燃焼を促し、ダイエットに効果も期待されています。また、利尿作用があるので身体のむくみを取ったり、中枢神経を刺激するので、心臓の働きを活発にさせる 強心作用があることも報告されています。 カフェインは確かに有用なものですが、当然ながら副作用もあります。摂り過ぎによる副作用は、中枢神経を無理に興奮させていることによる睡眠障害(不眠)が一番に挙げられます。 カフェインは心拍数を増加させ、身体は常に興奮状態となるので、自律神経のバランスが崩れて、カフェインが途切れるとその反動でだるさや不安など軽いうつ状態が出たり、消化管系では下痢や吐き気をもたらすこともあります。 カフェインの摂りすぎは、鉄分の吸収を阻害するため貧血につながることもあります。このように、カフェインは身体を元気にするわけではなく無理に興奮状態にしているので、摂りすぎは身体に様々な副作用をもたらします。上手に取り入れる工夫をして、いい効果だけを期待できるようにしたいものです。カフェインの摂取量
日本ではカフェイン摂取量に関して明確な基準値を設けてはいませんが、1回の摂取につき、カフェイン200mg以下、1日あたりでは400mg以下なら、健康な成人であれば心配はないでしょう。栄養ドリンクや流行のエナジードリンクの場合、1缶あたり約30~180mgのカフェインが含まれています。
カフェインは大量に接種すると中毒症状を起こし、アメリカでは十数件の死亡例が報告されているほか、日本でも先日カフェイン中毒の死亡事故がありました。通常のコーヒーや抹茶の飲み物で中毒になることはほぼないでしょうが、アルコール、薬、エナジ―ドリンクなど、組み合わせたり、大量に飲むことは十分注意しましょう。