長芋をとろろにするにはお酢がポイント!
長芋は食欲や健康増進の効果が優れていることから、食卓の一品として人気がある食材です。すりおろしてとろろにすることが多いですが、とろろにする時にはお酢がポイントになることをご存じでしょうか。
独特の粘りのために滑ったり、手がかゆくなったりすることがありますが、お酢にはそれを防止する効果があります。また、とろろの変色を防ぐ効果もありますので、長芋をとろろにする時にはお酢を活用しましょう。手にお酢を伸ばすと滑り+かゆみ防止に!
長芋は滑りやすく扱いにくいですが、手にお酢を伸ばすと滑りを防ぐことができます。また、皮をむいた時に酢水にさらしておくと、アクが抜け表面のヌメリを抑えることができるので滑りを防止できます。
長芋のかゆみはシュウ酸ナトリウムというアルカリ成分によるもなので、濃い目の酢水を手につけておくとかゆみを抑えることができます。水に濡れると滑りやかゆみが強くなるので、キッチンペーパーなどで水気を取ることも有効です。剥いた長芋を酢水に浸すと変色防止に!
長芋とろろは時間が経つとポリフェノールオイシダーゼという酵素によって赤黒く変色してしまいますが、お酢で変色を防ぐことができます。
皮をむいた状態またはカットした状態で酢水に5分程度浸けておけば変色を防止できます。酢水は1リットルに水に大さじ2杯程度が目安です。すりおろしたとろろには、2~3滴お酢を入れれば変色を抑えることができます。ほんの少し 入れるだけなので、料理の味を損なうことはありません。
ごはんが進む!美味しい長芋とろろのレシピ5選
長芋をすりおろしたとろろは、独特の粘りがあって美味しくて食べやすいのでごはんが進みます。長芋とろろの多くのレシピのなかから、基本的なレシピや他の食材を加えたレシピなど、5つのレシピを紹介します。
レシピ名では山芋としているものもありますが、使う食材はすべて長芋です。山芋や自然薯は高価で手に入りにくいですが、スーパーなどで入手しやすく安価な長芋でも山芋などに負けない味わいをだすことができます。1:麦とろろ
長芋のとろろ料理の定番、最も基本的な麦ご飯にあわせた「麦とろご飯」のレシピです。長芋をすりおろして、醤油をちょこっと加えてきざみのりをのせる、というとても簡単な料理です。
麦とろご飯は、栄養価の高い滋養強壮食として古くから親しまれています。多くは自然薯を使い粘りが強いので出汁などでのばしますが、長芋の場合はそれほどの粘りはないのでそのまま使えます。米飯にかけた場合は「とろろかけご飯」になります。
【材料】2人分 山いも(長いも) 1本 麦ご飯 茶わん2杯 しょうゆ(またはめんつゆ) 適量 きざみのり 適量
【作り方】 1.山いも(長いも)は皮をむき、すりおろす。 2.1にしょうゆを混ぜ合わせて、器に盛り、きざみのりをのせる。麦ご飯を添える。
2:明太とろろご飯
辛子明太子もご飯が進む食材ですが、それを長芋とろろと混ぜ合わせたとろろご飯のレシピです。明太子の辛さと長芋のとろとろ感がご飯に合い、おかずが何もなくても何杯でも食べられる美味しさです。
明太子は薄皮をとって、とろろにすりこむようによく混ぜ合わせましょう。味付けのりや小口切りのねぎがアクセントになります。長芋はすりおろさずに、細かく刻んでもしゃきしゃき感があって美味しくいただけます。
【材料】2人分 長いも 50g 辛子明太子 1/2腹 醤油 小さじ1 味付けのり 4枚 ねぎ(小口切り) 大さじ1 ご飯 軽く茶碗に2杯
【作り方】 1.長いもは皮をむきすりおろし、薄皮を取った辛子明太子、醤油とよく混ぜ合わせる。 2.茶碗にご飯をよそい、味付けのりをちぎって散らし、(1)をのせて、小口切りのねぎをかける。
3:山芋鉄板おろして焼くだけ
長芋のとろろを一人用陶板で焼きあげるレシピです。出汁と醤油と干しえび、たまご、紅しょうがをとろろに混ぜて焼きます。とろろが他の食材とともにほくほくに焼き上がって、御膳だけでなくお酒のつまみにも良いでしょう。
陶板は火の当たり方が穏やかで焦げにくいことや、油が飛ばないなどの利点があって、料亭や旅館などで焼き物では鉄板よりもよく使われます。家庭でも一味違う焼き物のために用意しておきたい一品です。
【材料】 長いも5cm だし1カップ うすくちしょうゆ小さじ1 干しえび大さじ1 紅しょうが小さじ1 たまご1個 のり適宜
【作り方】 ①だしにうすくちしょうゆ、干しえびを入れて10分位おいておく。 ②長いもの皮をむいておろして、①のだしに混ぜる。 ③たまご、刻んだ紅しょうがを混ぜる。 ④陶板に流して焼き、食べる前にもみのりをちらす。
4:ネバッとろ☆簡単でおいしいとろろご飯
長芋のとろろにネバネバでは最強の納豆を混ぜたとろろご飯です。長芋は栄養豊富ですが、納豆にもビタミンやグルタミン酸、血栓を溶かすというナットウキナーゼなど、健康上でも欠かせない栄養素がたっぷり含まれています。
長芋と納豆という栄養の最強タッグの組み合わせを混ぜるだけという簡単レシピです。納豆には粒の大きさや生産地によってさまざまな特徴があります。納豆の種類を変えて風味の違いを楽しむのも良いでしょう。
【材料】2人分 ご飯(1人分150g) 300g 長いも 100g 納豆(小3個パック・たれ付き) 1個 さしみ醤油 小さじ1 海苔 1/3枚
【レシピを考えた人のコメント】 栄養たっぷりで美味しいとろろご飯は毎日食べたくなります。
5:ハウス粗切りわさびでさくさく&とろろな長芋
長芋をすりおろしのとろろと短冊切りの2種類の味で楽しむレシピです。長芋は山芋などに比べて水分が多く、とろろには粘りが少ないので短冊切りなどでの調理も好まれます。このレシピでは、とろとろと短冊切りのさくさくの両方の食感が楽しめます。
アクセントの粗切りわさびは、辛すぎずツンとこないのでたくさんのせてもぴりっと美味しくいただけるわさびです。お刺身にも合い、ご飯が進んで栄養たっぷりの御膳を楽しめます。