イスラム教女性の基本的ルールと服装の特徴3つ・肌を隠す理由

雑学

コーランでは、女性は顔と手以外を隠し、近親者以外の前では自分の存在を目立たせないようにという教えが説かれています。そのため、イスラム社会では、女性は頭や体を隠す服装をすることが多いのですが、もっとも一般的に使われるのが「ヒジャブ」です。

「ヒジャブ」はアラビア語で「覆うもの」を意味し、イスラム教徒の女性が頭にかぶっているスカーフのような布のことを指しています。その形状は国や地域によって異なります。

服装2:二カーブ

イスラム教女性の基本的ルールと服装の特徴3つ・肌を隠す理由

「二カーブ」は、目の部分が少し見えるだけで、口や鼻を含めて全身を覆うベールのことで、色は黒が一般的です。

ヒジャブと二カーブを比べると、肌の露出度の違いから、二カーブを着用している女性のほうが敬虔なイスラム教徒のように思えますが、そうではありません。これらの服装は民族衣装的な要素もあり、国や地域によって、どちらを着用するかが決まっていたりします。

服装3:チャドル

イスラム教女性の基本的ルールと服装の特徴3つ・肌を隠す理由

「チャドル」とは、イスラム教徒の女性が外出する際に着用する、体全体を覆い隠すベールのような外衣のことを指します。頭からスッポリとかぶって全身を覆いますが、顔は隠しません。

チャドルは、通常、黒い色をしていて、もともとはイランの女性が伝統的に身につけてきた衣装です。かつてのイランでは、着用は個人の判断に委ねられていましたが、現在のイランでは、女性はチャドルの着用を義務付けられています。

イスラム女性が肌を隠す理由

ヒジャブ、二カーブ、チャドルなどのイスラム教徒の女性の服装は、基本的に「肌を隠す」のが目的です。なぜなら、前にも触れたように、イスラム教の聖典コーランでは、女性が肌を露出することを禁じているからです。

では、なぜ、イスラム教では女性が肌を出すことが禁じられているのでしょうか。実は、それには、もっともな理由があります。コーランは、わけもなく女性に厳しいことを強いているわけではありません。

理由1:男性にやましい気持ちを抱かせない

コーランでは「女性は自分自身の飾りとなるところを露出してはならない」と定めています。女性にとっての「自分自身の飾り」は、髪の毛や体でしょうが、こうした部分を隠すことが、結果的に肌の露出を避けることにつながっています。

イスラム教では「男性は女性の誘惑に勝てない弱い存在」と考えられています。男性にやましい気持ちを起こさせないため、女性は「自分の飾り」となる部分を隠さなければならないということです。

理由2:犯罪から身を守る

「女性は肌を露出しない」というイスラムの教えは、男性にやましい気持ちを起こさせないためですが、裏を返せば、女性を守るためでもあります。

女性にその気がなくても、女性が肌を露出していると、男性は良からぬ気持ちを起こすことがないとは限りません。しかし、最初から女性が肌を隠しておけば、男性にやましい気持ちを起こさせることもなく、結果的に、女性を性的暴行などの犯罪から守ることになります。

理由3:日差しや砂を避ける

イスラム教徒の女性が肌を隠すのは、イスラム教が普及している地域の気候も関係しています。イスラム教は、イラン、イラクをはじめとする中東、パキスタン、バングラディッシュなどの中央アジア、インドネシアやマレーシアといった東南アジアで普及しています。

これらの国々の共通点は、強い日差しや砂漠の砂嵐などです。これらの国々で暮らす女性にとって、身体を隠す服装は、日差しや砂を避ける意味で合理的と言えるでしょう。
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