サーミ人の特徴10個|差別の歴史とサーミ人を描いた映画
その2:低身長
一般的にサーミ人は小柄なことで知られています。混血の少ないの地域のサーミ人の平均身長は150cm程度としている資料もありますが、きちんとした統計は見当たりません。
北欧と言えば世界一の高身長者密集地帯で、スカンジナビア3ヵ国ともに男性の平均身長が180cmを超えていますので、サーミ人が特に小柄に見えて当然です。日本人でも北欧に行くと「巨人族の国に迷い込んでしまった」と錯覚してしまうほどです。その3:鼻幅が狭く高い
サーミ人は幅が細くて比較的高い鼻を持った人が多いと言われています。これは他の北欧人と共通する特徴ですが、長い歴史のなかで北欧化が相当進んでいますので、当然のことと言えます。
その4:白人の割に顔が薄い人が多い
サーミ人は大分類ではフィンランド人と同じ北ヨーロッパ系のコーカソイドに属しますが(いわゆる白人)、まったく同じ顔立ちというわけではありません。
彫りが深くない人、目の色も濃いブルーではなく、薄いブルー、グレー、あるいはグリーンなどの人も見られます。つまりやや醤油顔よりの白人ということになります。その5:モンゴロイド風の顔立ちの人もいる
サーミ人はコーカソイド系に属しつつも、東アジア起源のモンゴロイド系遺伝子が高頻度で見られると言われています。
そんな彼らの中にアジア風の人がいても不思議ではありません。なんとなく他人とは思えないような、親しみを感じる人が多いのもそのためです。 原サーミ人の毛髪は暗黒色とされているので、混血が進んでいない人は一層アジア風ということができます。遠く離れていてまったく関係がなく見えても、人は繋がっています。その6:言語
サーミ人は独自言語のサーミ語を話しますが、ほとんどが居住地が属す国の言葉も使うバイリンガルです。
広大なラップランドに散在して集団を作っていたサーミ人は、国境が制定され分断される前から、約10の異なった方言のサーミ語を話していたと言われています。現在ではその中の約半数が消滅したり、話者がほとんどいません。独自の文字はなく6方言の表記にはラテン文字と、キリル文字をあて、4方言には文字がありません。その7:美しい民族衣装|コルト
サーミ人には色鮮やかな上着のコルト(Kolt)や帽子、ブーツなどに代表される民族衣装があります。コルトには元はトナカイの毛皮や腱などが使われていましたが、現在では羊毛、綿、またはシルクなどを使用する方が一般的です。
民族衣装は結婚式などの冠婚葬祭のみならず、トナカイ飼育などの仕事中にも着用します。コルトや帽子の色柄やジュエリーの種類などで、既婚未婚、出身地、時には家族までわかるとされています。