婚前交渉はありか・キリスト教は婚前交渉ありか・婚前交渉の割合
国によっては、婚前交渉をすると厳しい罰則があるところもあります。例えば、イラクでは婚前交渉はタブーで、その罪を犯した人は鞭打ちの刑に処せられたり、死刑にされたりする場合さえあります。イランでも、婚前交渉の罪は鞭打ち100回という刑罰があります。しかし今では一般的に若者の間では、暗黙の了解となっているのも事実です。
婚前交渉をする割合
数十年前までは日本でも婚前交渉はタブーとされていましたが、今では多くの人がかなり寛容な態度を示しています。
「できちゃった婚」は当たり前のことのようになってきました。結婚するカップルの4分の1が「できちゃった婚」をしているという統計や、20歳に満たない女性の「できちゃった婚」が増えているという調査結果もあります。約1割は婚前交渉をせずに結婚していると言われています。 韓国でも以前は保守的で、婚前交渉は避けるべきものとされていましたが、最近では開放的になっています。若者の半数以上の人が婚前交渉をしてもよいと考えているとされています。 欧米では性交渉をする年齢もアジアに比べて低く、婚前交渉の割合も高いです。アメリカやカナダでは7割以上の人が婚前交渉をしてもよいと考えています。婚前交渉のリスクとは?
「愛しているなら体で表現すべきだ」と考える人は多くいます。また芸能人やセレブのできちゃった婚が話題になると、婚前交渉は何も悪いことではないという風潮が広まります。婚前交渉が世間一般に容認されるようになり、それを受け入れるほとんどの人はそのリスクについて深く考えません。
しかし婚前交渉の結果、思いもよらない身体的・精神的ダメージを受ける人が多いのも事実です。「愛し合っているからいいんじゃない」という考えでは済まされない厳しい現実があることも忘れてはなりません。婚前交渉のメリットよりもデメリットの方が多いといえるでしょう。 婚前交渉をするかどうかは個人の責任によるものですが、そのリスクについて考えておくことをお勧めします。身体的ダメージ
婚前交渉によって、望まない妊娠をしたため、中絶を選んだ女性もいます。中絶は費用もかかりますし、何と言っても精神的・肉体的なショックは計り知れません。堕胎手術には危険が伴い、その後妊娠することができない体になってしまうケースもあります。
また伝染病に感染する恐れもあります。性交渉により感染する可能性のある伝染病には、ヘルペス・淋病・クラミジア・肝炎・エイズなどがあります。特にエイズ感染の9割は性交渉による感染とされています。医学が進んだ現代でも、エイズを根治することは今のところ不可能です。精神的ダメージ
婚前交渉により妊娠してしまった場合、できちゃった婚が容認される世の中とはいえ、祝福されるとは限りません。保守的な考えをする家族・親戚にとっては、結婚前の妊娠は恥とされる場合が多いです。ふしだらな女性というイメージは一生ぬぐいきれない可能性もあります。
また堕胎手術をしてしまった場合、ほとんどの女性は一生消し去れない罪悪感に悩まされます。まだ生まれてない子供とはいえ、胎児には命があったのですから、これは一種の殺人です。そのような罪を犯してしまった自分を悔やむ気持ちに悩まされる女性はたくさんいます。 一時的な快楽のために性関係を求めてくる男性はたくさんいます。女性が妊娠してしまい、その後別れを切り出されることもあります。そうなればその後の人生にこのトラウマ的な記憶は付いて回るでしょう。新たな相手と結婚するということにも踏み切れなく恐れもあります。婚前交渉をしないメリットとは?
婚前交渉をしないと決め、その後結婚し、幸せな家庭を築いている夫婦も大勢います。結婚前に性関係を持たないことにより、自制心を示し、互いに対する信頼感や敬意を抱いていることを証明できます。
相手が自分の欲求のために性関係を求め、自制心に欠ける男性であったとすれば、女性はそのような人を信頼できるでしょうか。そのような男性が結婚後浮気を絶対しないという証拠になるでしょうか。 また相手を喜ばすために簡単に体を許す女性であったとすれば、男性はそのような人を深く愛し、慈しむことができるでしょうか。そのような女性が結婚後家庭を守り、男性に敬意を示し、支えていくことができるという証拠になるでしょうか。 結婚を前提とした交際期間は、単なる遊びの期間ではありません。互いに対するふさわしい接し方を学んで、結婚相手としてチームワークで一生歩んでいける人かどうかを見極める時です。結婚に向けて健全な交際をしよう!
婚前交渉を受け入れる人の中には、相手との相性を確かめるために必要だと主張する人がいるでしょう。また受け入れない人は、婚前交渉を避けるべきメリットを考慮し、結婚まで性関係を持たないと心に決めています。ですから受け入れるかどうかは各自の信念の問題であり、結果も自分で負わなければなりません。
とはいえ、婚前交渉が当たり前のように受け入れられている世の中の風潮に流されず、そのリスクを考えて自分の感情をコントロールするのは大切なことです。世間一般に受け入れられているからといって、絶対に正しいことであるとはいえません。 どんなに愛し合って結婚した夫婦でも、波風が立つことはあります。性格が合う合わないという問題ではなく、難しい状況に面した時でも、譲歩したり、許したり、相手を思いやったりすることにより円熟性を示せるかが問題です。交際期間にそのような特質を培う期間としましょう。