京都人の性格の特徴は本当?陰湿・いけず・プライドが高い

性格・タイプ

「いけず」な言葉

いけずな京都人

昔の人は、旅行を楽しもうとしても実際に実行する人が少なかったと言えます。それというのも、現在ほどの旅行に関する情報はなく、交通機関もあまり発達していなかったからです。昔の京都人もそういう意味では例外でありません。

そのせいか人々は、京都の中でも四季折々の行事や風情を楽しもうとしました。そして「しきたり」と呼ばれる規則も同時に設けられていきました。 昔の京都人の視野は、他の地方の人々の暮らしを知る事なく育った人が多く、そんな人々の中で培われた一部の習慣は、京都以外の場所からやってきた人には、奇異に感じられたことでしょう。 冷たい視線で沈黙を守る京都人なら「冷たい」とも「陰湿」とも感じたでしょうし、声を出して厳しく他人を批判するなら、とても「いけず」な言葉に響いたに違いありません。 地方からの旅人は現在とは比べものにならないほど少なかったと思われます。旅人たちが一部の心無い言動をした京都人を見て、京都人のイメージを悪くとったのでしょう。

いけずの意味

「いけず」は意地悪の意味ですが「意地悪」より意味も口調も少し軽めのものとして使われる事が多い言葉です。もう一つの「いけず」の使い方としては「邪魔だ」と言った人や行く先の道をふさいだ人に対して反論する時にも使います。

例えば、邪魔だと言った人には「いけずなこといわんといて」と言ったり、道をふさいだ人に対して「そんな所にボサッと立ってんといて、あんた、いけずやな。」といった感じで使います。 現代でも通じることですが「意地悪」や「邪魔だ」より「いけず」の方が柔らかい言葉として受け止められやすいので、反論したい時にも便利に使える言葉でもあります。

とっつきにくいって?

京都人の性格を一言で言えば、とっつきにくい性格です。つまり、恥ずかしがり屋で人見知りの性格の傾向があります。ですから、相手の人柄に慣れるまではどうしても距離を作ってしまいがちになります。

しかし、一度その相手の人柄を認めると、俗にいう「懐に入る」と、京都人ほど親切で丁寧な対応をしてくれる人はいないと感じる人もいます。

プライド高のさについて

生粋の京都人は公家の末裔?

何代にもわたって暮らす京都人の意識の特徴の一つとして「公家の末裔」と言う意識を持って暮らす人がいます。現在、戦前までの「華族制度」はなくなっていますが、実際に、その時代の住居も末裔となる人も普通に街中に暮らしているため、それらの人々となんら変わらない生活をしている京都人にとっては、何代か前のご先祖も公家の出身なのかと想像する人もいます。

伝統文化を支える意気込み

昔から「京都のもの」は、全国的に支持されてきました。いわゆる京都人は、伝統工芸を継承するだけでなく、常に革新的な開発をする事で京都の伝統を守り支えているという意気込みで、仕事に取り組んでいる人が多いのが特徴です。

京都人は、職人や商人、さらに消費者といった立場にかかわらず、美しく便利なものを追求し、欲求にこたえるといったプロセスの中で、伝統工芸などの品質を高めあってきたと感じています。その伝統工芸などの文化を輝かしいものにしてきたという、京都人の一種のプライドが特徴として垣間見る事があります。 この傾向は、茶道や華道、日本舞踊などの伝統文化を守る人々にも共通だと言えるでしょう。
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