被差別部落っていったい何?
被差別部落
被差別部落(ひさべつぶらく)という言葉をご存知ですか。今の時代、なかなか聞くことのない言葉です。しかし、今も人権問題や劣悪な環境など様々な差別受けています。
被差別部落は、近世初期以降封建的身分制で最下層に位置付けられた人々を中心に形成されました。1871年の解放令によって法的差別は解消されましたが、人々の根強い社会的差別、偏見、人権差別は解消されていません。(封建的身分制度とは、広大な土地やその土地に住む人たちを領主の所有物とする制度の事です。) では、被差別部落の特徴とはなんでしょう。被差別部落の特徴
被差別部落の特徴とは、いったいどのようなものがあるのでしょう。
・近くに白山神社がある。またはお稲荷様 ・隣保館がある ・肉の卸業をやっていた ・隣家に同じ苗字の人が多い ・川のそばの土地 ・家の敷地が広いこういった特徴が多くあげられています。 他にも、被差別部落に設置される特定の施設も存在しているようです。
同和地区内に同地区住民を対象とした社会福祉施設を設置する。例として隣保館および教育集会所(同和教育集会所)などが挙げられる。隣保館については、地域あるいは自治体などの別によって、解放センター、解放会館、コミュニティセンター、人権文化センター、人権のまちづくり館など、呼称を異にすることもある。
ではなぜ、こういった被差別部落の特徴があるのでしょう。それは、被差別部落の歴史と深く関わってきます。被差別部落の歴史・特徴もっと深く掘り下げていきましょう。
被差別部落の歴史
被差別部落の歴史的特徴とは?
被差別部落の歴史はその起源が諸説ありますが、鎌倉・室町時代には被差別部落の存在が確認されています。(部落というと本来の意味は集落です。しかし、歴史的にエタ村もしくはエタ(穢多)と呼ばれていた賤民(最下層の身分の人)の集落や、その人たちを行政が福祉の対象として「被差別部落」(部落民)と呼んだことからこの呼び方が定着しました。)
鎌倉・室町時代の史料に「卑しい者とは結婚しない。血は一度汚れるときれいにはならない。エタの子はいつまでもエタである。」と記されています。こういったところからもうこの時代には、被差別部落はあったとされています。