被差別部落の特徴｜身分/結婚/地域/差別

隣保館（りんぽかん）という福祉施設をご存知ですか。この施設は、貧困・差別・教育など一般の人と比較して環境的な状況が悪いとされている地域で、適切な援助を行う施設です。

被差別部落の特徴として、慢性的な貧困と差別があげられます。なので、同和地区と言われる地区に公共施設として存在する場合が多いです。（同和地区・被差別部落の環境改善と差別解消を目的とした事業の対象地区） この隣保館は、自治体が情報公開条例などに基づいて情報を公開している場所も多くありますが、施設の大多数が同和地区内にあることから差別を助長してしまう可能性があるとして、問題視されることがあります。こういったところから、被差別部落の特徴として隣保館があげられます。

被差別部落の特徴で書いた、川のそばの土地というのは一見なにも関係がないように思うでしょう。

元々、農地などを持たずに（または、持てずに）年貢などを納めない、納められない人たちは（エタとされる階級制度の最下層の人たち）支配者や領主の管轄外の河原等に住んだとされています。 なぜ河原などの川の近くかというと、今ほど河原の整備がされていなかったために、たびたび川は氾濫を起こしていました。そういった氾濫の危険がある河原は、持ち主のいない土地でした。 危険な河原は持ち主のいない土地だったために、エタ人などが住み始めたといところから、被差別部落の特徴として挙げられます。

被差別部落にいた人たちに対して国は、同和対策として多額の税金を使いました。部落に対する差別から同和地区は、深刻な貧困におちいり隣保館の項目でも書いたように一般の人よりも環境が劣悪でした。

そういった劣悪な生活改善のために、住居の整備や住居を格安で提供するなどしました。そういった関係から、被差別部落の特徴である広い家の敷地につながります。そして、住居の整備などに限らず、市役所などに就職への斡旋など、根本的な貧困への改善に取り組みました。

住んでいる地域によっては、まったく聞くことのない被差別部落、その歴史はかなり古いものでした。さらに、今なお根強い差別意識が残っています。

被差別部落の特徴だった慢性的な貧困は、行政の税金投入などによって改善されつつありますが、被差別部落に残る人々は今も貧困にあえいでいます。そういったことから、差別や貧困問題、環境改善など多くの課題が残っています。 エタの子はエタという風に、差別や貧困など、自分の意思とは関係なく、親から子へ受け継がれていってしまいます。そのような差別意識をなくすために被差別部落の歴史や特徴など、正しい知識を学び発信し自分自身の意識改革が必要です。