ちんちくりんって使いますか?
「ちんちくりん」という言葉を聞いたり、使うことはありませんか。「ちんちくりん」を字にしてみると、とても可愛らしいイメージがあります。「ちんちくりん」と聞くと何となく小さいとか、サイズが合っていない服などを連想しますが、ちんちくりんには、どのような意味があり、どのように使われているのでしょうか。
「どのような意味があるの」と聞かれると答えに詰まってしまう「ちんちくりん」ですが、今回はその意味や語源、使い方、ちんちくりんなイメージのある芸能人などについて紹介します。何気なく使っている「ちんちくりん」ですが、意味がわかると面白いのではないでしょうか。ちんちくりんの語源は?
ちんちくりんと言う言葉は、どのような時に使いますか。「あの人、ちんちくりんだよね」「去年の服はちんちくりんになった」などの使い方をする「ちんちくりん」ですが、その語源は想像もつきません。どのような語源があるのでしょうか。
ちんちくりんと言う言葉は、よく考えると不思議な言葉です。ちんちくりんの語源は諸説あり、これだと言う決め手のある語源は見つかりません。 強いてあげると、珍ちくりん、妙ちくりん、変ちくりんと言う言葉が近く、全ての言葉の頭に「珍、妙、変」がつきます。ちくりんにどのような字を当てるのかが問題となり、語源が特定できないと言われていますが、竹林を当てることが多いとされています。 「珍妙なもの」と言う言葉が「サイズを含む大きさが小さすぎる奇妙な状態を表す語」として「珍竹林」が使われるようになったとされています。ちんちくりんの意味って?
ちんちくりんは語源が特定できない不思議な言葉ですが、どのような時に使いますか。最近はあまり使われないので、その言葉の意味を知らない人も多いのではないでしょうか。
ニュアンスだけだと小さい人を小馬鹿にする悪口のイメージですが、今では「あの人、ちんちくりんで可愛いよね」など愛嬌のある、可愛い人と言うイメージで語られることが多く、ちんちくりんと言う言葉はネガティブに取られることが少なくなりました。 他にも、小さくて体に合っていない服のことをちんちくりんと言い「この服、ちんちくりんだね」と言うように使います。いずれにしても、小さい、サイズが合わない意味で使われる言葉と言えます。そうやって「ちんちくりん」と言う言葉を見ると、小さい人がサイズの合わない服を着ている状態をイメージできる不思議な言葉です。ちんちくりんの使い方は?
小さい人やサイズの合わない服を「ちんちくりん」と表現することはわかりました。語源が特定できない不思議な言葉ですが、方言なのでしょうか。同義語にどのような言葉があるのでしょうか。
ちんちくりんは方言なの?
「ちんちくりん」と言う言葉は、愛媛県の宇和島の方言とも言われています。意味も小さい、着丈に合わなくなった状態のことです。ただ、宇和島だけで使われている方言ということもなく、標準語として、あちこちで使われています。
最近では、あまり使われなくなった言葉ですが、耳にすれば何となくニュアンスをつかめると言うのは標準語だからなのでしょう。ちんちくりんの同義語は?
ちんちくりんと似たような言葉はあるのでしょうか。同様の言葉には「つんつるてん」と「ずんぐりむっくり」があります。
「つんつるてん」は衣服の丈が短く、手足やひざが出ること、またはそのさまと言う意味と頭が完全にはげていること、またはそのさまと言う意味があります。 そうやって、意味を聞くと服が小さくなってしまった状態と頭がはげている状態の二つともイメージできます。由来はズボンや袴の寸法が短いのは天(上)に吊り上がった状態なので、寸、釣る、天(すんつるてん)からきたと言われています。由来を見ると、小太りの人がサスペンダーでつった丈の短いズボンをはいている様子が想像できます。