タレコミをするメリット・デメリットと警察へのタレコミの方法

社会問題
会社側へのタレコミは、企業HP内のコンプライアンス相談室への匿名メール送信、内容証明郵便の送付が主な手段となります。

内部告発という名のタレコミ

タレコミをするメリット・デメリットと警察へのタレコミの方法

企業内に蔓延する違法行為を断ち切る最終手段、それが内部告発です。最も肝心なのはタレコミの相手先の選定であり、もしこれを間違うと不測の事態を招く事になったり、最悪の場合正義を貫こうとした告発者が潰されてしまう事もあります。

内部告発の最も合理的といわれている順番は、企業、行政機関、マスコミおよび民間です。この順番を遵守するべき理由は、告発者の身の安全のため、そして告発による影響を最小限に留めるためです。企業側の反省・改善が見られない場合、タレコミのレベルを徐々に引き上げていく事で対応しましょう。

警察へのタレコミの方法

何となく心理的ハードルが高いのがこちら、「警察へのタレコミ」といえるでしょう。自分は何も悪い事はしていないにも関わらず、これから関わるんだと思うとやたら心臓の動悸が激しくなる、それも無理はないです。

ですが警察側にとって、民間人から寄せられる有力情報は決して無視できない物です。中にはいたずらで通報して余計な仕事を増やす心ない輩もいますが、そういった非常識な行為は厳に慎むべきです。治安維持のために役に立つ情報だと考えるのであれば、迷わず勇気を出してタレコミに踏み切りましょう。

飲酒運転や無免許運転のタレコミ

痛ましい事故が多発し、大きな社会問題となっている飲酒運転や無免許運転は、警察や一般市民にとって撲滅を切望する悪事といえます。人命に関わる大問題なので、万が一これらについて目撃した際は、迷わず警察にタレコミを寄せましょう。

ポイントは、タレコミ先の使い分けです。例えば、「酒を飲んでた人が店から車で〇〇方面へ出て行きました。ナンバープレートと車種は~です」というような緊急性の高い事案は110番へ、「〇〇にある△△という店は、飲酒した客が運転して帰るのを止めない」というようなタレコミは県警HPへ寄せましょう。勇気あるタレコミが、悲劇を未然に防ぐ摘発に繋がります。

指名手配のタレコミ

凶悪犯罪を犯して逃走中の被疑者を捕縛するための効率的な仕組み、それが「指名手配」です。逮捕状が出ている被疑者の身柄を早急に確保するために行う物で、一般公開されている物と警察内部のみで情報が共有されている物が存在します。

一般市民のタレコミが捜査の進展に役立つ事もあるので、指名手配犯の情報に普段から目を通しておくと良いでしょう。情報は、警察庁や各都道府県警察のHPで収集する事ができます。 日常生活の中でもし指名手配犯を見つけた時は、決して自分で力づくで捕まえようとせず、必ず警察へタレコミを寄せましょう。この時実名で通報しておくと、事案によっては後ほど報酬金が支払われる事もあります。

さまざまな事件のタレコミ

私達の周囲でも、犯罪の萌芽が垣間見られる事があります。ですが、事件に巻き込まれたり身元が発覚したりするのを恐れてタレコミをためらった結果、最悪の結末を迎えてしまう事も決して少なくはありません。

警察には、電話やメールを介して匿名でタレコミを寄せる事ができるようになっています。勇気ある早めの通報が、犯罪の芽を未然に摘み取る事も、既に発生している被害を最小限で食い止める事も可能にします。
タイトルとURLをコピーしました