男女差別の例・現状と歴史・解決方法・作文のテーマ|日本/職場

社会問題
そして、「男女差別はいけないことだ」「しょうがないことではない」という意識を社会全体で共有することが重要です。そのためには小さい頃から、男性も女性もお互いに尊敬しあうことの大切さを教え、学校教育を通じて男女平等という考え方を学ばせる必要があるでしょう。 このような下からの取り組みに加えて、上からの動きも必要です。地方自治体や国が、男性も女性も平等に、互いを尊重しあって幸せに暮らせる法律や環境づくりを先頭になって行うべきでしょう。

男女差別に関する作文のテーマ

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男女差別について作文を書くように指示が出た時、どのようなテーマを選べばよいでしょうか。

世界と日本を比較して男女差別の問題を考えたいという人には、「先進諸国における女性の家事労働・睡眠時間の比較」や「各国における男性・女性議員の割合の比較」などがおすすめです。 また、男性も女性も性別に関係なく、みんなが平等に暮らせる社会について考えたいという人は、「男女共同参画社会の実現方法」といったテーマもおすすめです。

男女差別の問題の解決方法

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男女差別に直面してしまった時、どうすればよいでしょうか。以下では、男女差別の問題の解決方法をご紹介します。

職場で「女のくせに」「女だから〇〇しろ」と言われたことのある女性も多いのではないでしょうか。このような差別発言をする男性社員の中には、自分が男女差別をしている意識がない人もいます。 その場合は、「それって男女差別ですよ」とやんわりと伝えるのがよいでしょう。また、「傷ついちゃいます」と冗談めかしに言うことで、関係をギクシャクさせずに、相手の態度を改めさせることもできます。 やんわりとした対応でも差別的な対応がなくならない場合は、会社の相談窓口や信頼できる上司に訴えましょう。 職場における男女差別は、法律で禁止されています。差別を受けた時の詳細を日記や手帳にメモするなど証拠を残しておけば、会社に訴える時にスムーズにいきます。

男女差別に関する法律

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日本で男女平等という考えが社会にもたらされたのは、第二次世界大戦後になってからです。戦前は、男女差別を合法とする法律が多く存在していました。

例えば有名なものだと「姦通罪」が挙げられます。戦前は、夫の不貞は不問にされていましたが、妻の不貞は犯罪とされ、妻の浮気が発覚した場合は逮捕されて牢獄に入れられることになっていました。姦通罪は戦後、男女差別であるとして廃止されています。

男女平等の実現に向けた法律

その後長い間、日本は男女差別の問題に鈍感でしたが、国際社会に後押しされる形で、国連で採択された「女子差別撤廃条約」に1980年になってようやく署名しました。

この結果、外国人と結婚した日本人女性の子供は自動的に日本国籍を得られないとする、差別的な国籍法などが改正されています。 また、1986年には職場における男女平等の実現を掲げた「男女雇用機会均等法」が施行され、1999年には男女が互いに尊重しあいながら能力を発揮できる社会の実現を掲げた「男女共同参画社会法」が施行されています。

男性も女性も互いに尊重しあおう!

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今回は男女差別をテーマに、その現状や歴史、解決方法などをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

残念ながら、今でも男女差別はなくなっていません。しかし、男女差別を解消するための努力が世界中で行われています。その努力は女性だけのものではありません。母親や妻・娘をもつ、心ある男性たちも、男女平等のために尽力しています。 男性も女性もお互いに尊重しあい、性別に関係なく幸せに暮らせる社会の実現のために、私たち一人ひとりが男女差別の問題に取り組んでいきましょう。
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