βエンドルフィンの効果・活性化させる方法・食べ物｜音楽

どんな感情を持った時に、人間が最も多くのβエンドルフィンが分泌されるのでしょう。ある研究によれば興味深い結果が報告されています。それは「慈愛の心」です。

確かに、子供のことを守りたいと思うだけで幸福な気持ちになることは親ならば誰しも実感していることでしょう。そのときにはβエンドルフィンがいつもより多く分泌されていたはずです。しかし、慈愛の対象がより広くなれば、よりβエンドルフィンの分泌が多いということを研究結果は示しています。 たしかに、ボランティア活動をしている方々や、聖人といわれる方々には、幸福がにじみ出ているような人がいます。βエンドルフィンの分泌を促す究極の方法は他人のことを思いやることともいえます。なぜなら、慈愛の心は無限に大きくできるからです。 ただ、この実験は瞑想をした僧侶によって最大量が検出されたため、実際に慈愛の行動を起こさなくともよいということも示しています。

βエンドルフィンが多く分泌される食べ物というのはあるのでしょうか。残念ながら直接的な食べ物というものは存在しません。しかし、これはβエンドルフィンに限った話ではなく、例えばすっぽんを食べても直接コラーゲンが身体に作られるというわけではないのと同じです。

ポイントとしては、良質なたんぱく質、そしてビタミンCとビタミンEを必要量摂取することと言われています。

出典: とろり焼き茄子と納豆のネバネバコチュ旨丼｜タラゴンの挿し木 　フードデザイナー奥津純子（タラゴン）オフィシャルブログ

良質なたんぱく質の代表は納豆です。また豆腐も良いでしょう。βエンドルフィンを分泌させたいといっても食生活のバランスが崩れ、メタボ体質などになってしまってはしかたありません。納豆や豆腐はヘルシーで、なおかつ良質のたんぱく質が取れるのでおすすめです。

また、飲み物として煎茶を合わせるのはどうでしょうか。煎茶はビタミンCとビタミンEが多く含まれていることで知られています。どちらもトップクラスの含有量なので積極的に飲んでみてはいかがでしょうか。無理なく日常生活に取り入れられる点でもおすすめです。

エゾウコギはロシアや中国の一部、北海道など温度差が60℃以上ある地域にのみ生息する落葉低木です。エゾウコギの主成分はエレウテロサイドEです。

そして、このエレウテロサイドEにβエンドルフィンの分泌効果があると言われています。昔からエゾウコギを摂取すると、老化しない、風邪を引かない、意志力が付くなどの効能があるとされ、漢方薬として用いられてきましたが、現在の科学的な見地からβエンドルフィンの効果と説明する方もいます。 また、運動前にエゾウコギを摂取すると、よりβエンドルフィンの分泌が促されるとされているため摂取するタイミングとして覚えておきましょう。

食べ物が何であってもスパゲッティをかけるという人達のことを「マヨラー」といいます。一時はブームのようになりましたが、健康に悪いという意見が出てきて現在は下火になっています。しかし、現在でもマヨラーは確実に存在します。なぜこのような中毒症状のような状態になってしまうのでしょうか。

βエンドルフィンはおいしものを食べたときにも分泌されることが知られています。スパゲッティは味の濃さと油分の摂取により快感を感じさせることが多いと言われています。さらに必要以上にスパゲッティを使っていますから、あたかも脳を直接刺激するような快感があるといいます。 他にもファーストフード、油がギトギトの豚骨ラーメン、チョコレートなど味が濃いものには共通して中毒性があります。しかし、偏った食生活は健康に影響がでます。そうなってしまった場合、βエンドルフィンとの関係を理解して、中毒の原因を自覚することが改善に役立つでしょう。

今回はβエンドルフィンがどのような物質であるのか、またどのような効果が期待できるのかをご説明しました。周りを見渡すと、特別なことはなくとも、日々の生活に満たされていて、いつも機嫌が良いという人はいます。

そのような人は、意識せずともβエンドルフィンのコントロールの達人ということがあるでしょう。食べ物や運動、音楽を聴く、瞑想によってリラックスるなど、βエンドルフィンの分泌を促すきっかけはさまざまあるので、生活スタイルや性格合わせて選ぶことができます。 幸福に生きるための知識として、βエンドルフィンについて考えてみてはいかがですか。