バナナは糖質制限に向いてる?
栄養価が高いとはいえ、糖質は含んでいます。糖質制限をされている人には、バナナはどうなんでしょう。バナナ応援団としては非常に悔しいですが、無害と言い切れないです。
糖質制限されている人の中には、糖尿病・メタボリックシンドローム予備軍・肥満予備軍の方もいらっしゃるでしょう。まず糖尿病の方については、お医者さんのご指導の下食事制限をされていると思いますので、ご指導に沿っての食事をしてください。 メタボリック予備軍の方や肥満予備軍の方でバナナダイエットを考えているならお勧めしません。他の食品を食べずに栄養価が高いというだけで、バナナだけの食事は実は危険なのです。では、バナナの糖質はどれくらいなのかしっかり確認していきます。バナナの糖質
バナナには栄養素が豊富です。その中の炭水化物には、繊維質と糖質が含まれています。体内に入るとすぐに吸収される、ブドウ糖と果糖。体内に入り、ゆっくりとブドウ糖と果糖に分解されながら吸収されるショ糖。どれも体にとても必要とされる糖質ですが、これを主の食事とするとどうなるのでしょうか。
バナナの糖質は、バナナ一本で血液中に20gの糖質を取り入れるとされています。この糖質の中には、大きさの違う3種類の糖質からなっています。 体内に入るとすぐに消化され代謝をあげる「単糖類(ブドウ糖、果糖)」と消化吸収がされずに腸まで届いて乳酸菌を増やしてくれる「小糖類(ショ糖、オリゴ糖)」、そして「多糖類(でんぷん、食物繊維)」のでんぷんの働きによってエネルギーを作り、消化されずに残るのが繊維質になります。 バナナは糖質の多い果物ではありますが、食事後の血糖値をあげにくい果物でもあります。少しややこしくなってしまったようですが、バナナは総して糖質が多い、血糖値を挙げながら安定させてエネルギーを作り出しているのです。バナナは糖質制限には不向き
そこで問題になってくる血糖値のコントロールとなります。
現在、自分自身で肥満予備軍やメタボリックシンドローム予備軍と意識して糖質制限をしている人にはどうかですが、結果から言うと不向きです。 というのは、○○予備軍と意識しているという事は今の体は何をしても脂肪を減らせないでいるからではないでしょうか?また、糖に対して敏感に反応してしまう体の状態になっているでしょう。 バナナ一本食べると糖質は20g取り入れるという事になります。血糖値は一時的に60mg/dl(60ミリ パーデシィットル)上がってしまいます。人の理想の血糖値は140mg/dlという事ですから、例えばバナナを食べる前の血糖値が100mg/dlだったとすると160mg/dlになります。糖質に敏感に反応する人はすぐに吸収して余った糖質を脂肪に変えてしまいます。