焼酎の糖質とカロリー
お酒の糖質とカロリー、栄養素
心を和ませて、楽しませてくれるお酒にはいろいろな種類があります。焼酎の糖質やカロリーは他のお酒と比べるとどの程度のものでしょうか。文部科学省の日本食品標準成分表(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/toushin/05031802/002/016.pdf)を参考にして、主なお酒の糖質とカロリーを100ml当たりの数値で比較してみましょう。
アルコール度数(%) 糖質(g) カロリー(kcal) ■日本酒(純米酒) 15.4 3.6 103 ■ビール 4.6 3.1 40 ■発泡酒 5.3 3.6 45 ■ワイン(白) 11.4 2.0 73 ■ウイスキー 40.0 0 237 ■ブランデー 40.0 0 237 ■ウオッカ 40.0 0 240 ■梅酒 13.0 20.7 156 ■紹興酒 17.8 5.1 127 ■焼酎・甲類 35.0 0 206 ■焼酎・乙類 25.0 0 146
特徴的なのは焼酎、ウイスキー、ブランデーなどの蒸留酒には糖質が含まれていないことです。蒸留という製造過程で、加熱して気化させたアルコールを冷却して液体に戻すときに糖質がほぼゼロになってしまうということです。ちなみに栄養素に関してはどのお酒も糖質以外のものは、ミネラルやビタミン類も含めてほとんど成分には含まれていません。実際に飲む量での比較では
上の表は100ml当たりの比較で、アルコール度数も違いますから実際に飲む量で比較しないとよく解りません。厚生労働省は国民健康づくり運動の一環から、1日の「節度ある適切な飲酒」の量を純アルコールで約20gとしています。各種のお酒の純アルコール分を20gとして糖質やカロリーを比較してみましょう。
アルコール度数(%)飲酒適正量(ml) 糖質(g) カロリー(kcal) ■日本酒(純米酒) 15.4 162 5.8 167 ■ビール 4.6 543 16.8 217 ■発泡酒 5.3 472 17.0 212 ■ワイン(白) 11.4 219 4.4 160 ■ウイスキー 40.0 63 0 148 ■ブランデー 40.0 63 0 148 ■ウオッカ 40.0 63 0 150 ■梅酒 13.0 192 39.8 300 ■紹興酒 17.8 140 7.2 178 ■焼酎・甲類 35.0 71 0 147 ■焼酎・乙類 25.0 100 0 146
やはり、蒸留酒の焼酎やウイスキーなどは糖質はゼロですし、カロリーも一番低くなっています。焼酎には甲類と乙類があります。甲類はアルコール度数が高く、チューハイやサワーで楽しむことが多いと思います。乙類は「本格焼酎」とも呼ばれ、「魔王」や「佐藤」など有名なブランドがあって、ロックなどで自然の旨さを堪能できる日本伝統の焼酎です。焼酎は糖質ゼロ
焼酎の原料は芋や麦、米といった糖質の多い炭水化物が主成分のものですが、上の表にあるように焼酎自体には糖質が含まれていません。醸造、蒸留の過程で炭水化物の成分はアルコールに変わってしまうからです。
最近では糖質ゼロをアピールするビールなどの商品が賑わっていますが、そもそも焼酎は糖質ゼロなので安心して楽しむことができます。糖質制限のダイエットではさまざまな食材が選択されますが、お酒に関しては焼酎などの蒸留酒がおすすめとされています。 焼酎はカロリーも他のお酒よりは少なく、ダイエットには最適のお酒です。このカロリーも焼酎のものは体に残りにくいとされていて、実際の摂取カロリーは低くなると言われています。焼酎はプリン体もゼロ
プリン体フリーのビールなども発売されていますが、焼酎はプリン体もゼロなのです。プリン体というのは細胞の核を構成する物質の一つで、デザートの「プリン」とはなんの関係もありません。
プリン体は痛風の原因物質として有名な尿酸の元になる物質で、お酒のなかではビールに比較的多く含まれています。痛風の人はビールを飲まないようにと、医者も注意、指導しています。