焼酎の糖質とカロリー、栄養素|糖質制限中の焼酎はOK?

料理の知識
プリン体は細胞の構成物質なので体内で生成されるものが大半です。食材などから摂取されるものは全体の約2割程度と言われています。痛風の人のプリン体摂取量は1日400mgが上限とされています。100g当たりでプリン体が多い食品には、干し椎茸(380mg)、鶏レバー(312mg)、マイワシ干物(306mg)、イサキ白子(306mg)などがあります。ビールに焼き鳥などは最悪ですね。おつまみにも注意が必要です。

公益財団法人痛風財団のデータ(http://www.tufu.or.jp/gout/gout4/73.html)を参考にいろいろなお酒のプリン体含量(mg/100ml)をみてみましょう。 ■焼酎(25%)   0.0 ■ウイスキー    0.1 ■ブランデー    0.4 ■日本酒     1.2 ■ワイン      0.4 ■ビール(S社)   5.1 ■発泡酒(S社)   3.0 ■紹興酒      11.6 やはり、ビールは多い数字になっています。この表にはありませんが、各地の地ビールはほとんどが10mg以上の数値です。

麦焼酎の代表、いいちこでは

麦焼酎の代表的で人気のある「いいちこ」ですが、当然、糖質はゼロです。ロックや水割り、お湯割りなどでも糖質は基本的にゼロですが、果実サワーなど糖質成分があるもので割る場合は多少糖質が含まれることになります。ただ、乙類の本格焼酎「いいちこ」をサワー割りにする人はそんなにはいないと思いますが。美味しいのでカロリーに気を付けて飲み過ぎないようにするのが注意点でしょうか。

「いいちこ」のカロリーは飲酒適正量といわれる100mlで、20度のものが113kcal、25度で142kcal、30度のもので169kcalとされています。ビールのカロリーと比べても低い値ですが飲み過ぎては意味がありません。焼酎のお湯割りの理想は焼酎6対お湯4、もしくは5:5の比率といわれますから、お湯割りで200ml程度の量でしょうか。 焼酎のカロリーは「エンプティカロリー」とも呼ばれています。エンプティ(空っぽの)カロリーは脂質などの栄養素が含まれておらず、消費される優先順位が高いカロリーなので体に残りにくい特徴があります。焼酎のカロリーは体に入ると、まず体温を上昇させ顔が赤くなったり体が火照ったりするのに優先的に使われるので、体内にあまり蓄積されません。つまり、体を太らせる作用をあまり持っていないということです。

黒霧島は芋焼酎の代表

芋焼酎で人気の代表格は「黒霧島」でしょう。もちろん糖質はゼロで、カロリーもいいちことほぼ同じ程度の低カロリーです。飲酒適正量の100mlで20度のものが115kcal、25度で144kcal、30度のものが172kcalとなっています。焼酎は糖質やプリン体が含まれていないうえにカロリーも他のお酒と比べると少なくて、体に良い特徴ばかりです。それと、もう一つ、焼酎には血栓を溶かす働きがあると言われています。

血栓は血液中にあるゲル状の塊で、血液の流れを悪くして心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症を引き起こすことがあります。血栓はウロキナーゼという血栓溶解酵素が溶かしてくれるのですが、乙類の本格焼酎にはこのウロキナーゼが多く含まれているのです。血液サラサラでおなじみの赤ワインに多く含まれているポリフェノールに比べて、その効果は1.5倍もあると言われています。ただし、焼酎甲類にはほとんどこの効果はないそうなので注意してください。 この血栓を溶かす効果は焼酎の香りを嗅ぐだけでもあるそうです。芋の香りを楽しみながら血栓を溶かす効果では有名な納豆をおつまみにして飲めば、最強の組み合わせになりますね。
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