オールブランの糖質とカロリー、栄養素|糖質制限中のオールブランはOK?

料理の知識

オールブランの糖質やカロリー、栄養素、食物繊維とは?

オールブランとは

糖質ダイエットで話題となっているオールブランについて、説明します。

(1)「ブラン」とは 「ブラン」とは、小麦の外皮のことで、小麦を挽いた後に出るものです。小麦の外皮を原材料にして出来上がったシリアルを高食物繊維の特定保健用食品「オールブラン」として販売されています。食物繊維以外では、カリウムなどのミネラル成分も多く含まれています。

(2) 販売会社「ケロッグ」とは オールブランは、シリアル食品の製造・輸入をしている日本ケロッグ合同会社により販売されています。オールブランの他にも、フルーツグラノラやコンフレークなどでも有名です。この「ケロッグ」の名は、シリアル食品の生みの親であるケロッグ博士の名に由来しています。ケロッグ博士の兄弟が、アメリカでケロッグ社を創業し、その後に日本にも伝わりました。

オールブランの栄養素とは?

オールブランにはどんな栄養素が含まれているのかを下記に紹介します。

(1) 糖質 オールブランは摂取1回あたり約140キロカロリー前後という低カロリーで、その上、食物繊維が多く含まれ、味も淡泊であるため、低糖質と思われがちです。しかし、1回の摂取量およそ40グラムで、その際に含まれる糖質は18グラムです。低糖質の定義はありませんが、二桁の数値ではまず低糖質とは言えません。

(2) 食物繊維 1回の摂取量に含まれる食物繊維は12.9グラムです。成人女性の1日の目安量が17グラムですので、1回の量で1日の75%ほどもの割合で食物繊維を摂取できます。オールブランの食物繊維は、不溶性により水に溶けないため、腸内で水分を吸収して膨張することで腸を刺激し、便通をスムーズにして、腸内をきれいにします。そのため、便秘も解消しやすいです。糖質制限を行っていると、同時に食物繊維を失いがちになりますが、糖質制限をしながらでもオールブランで食物繊維を多く摂取できます。

オールブランでの糖質ダイエット

オールブランでの糖質ダイエットとは、どのようなしくみで行われるのか、下記に紹介します。

オールブランでの糖質ダイエットのしくみ

オールブランの糖質ダイエットとは、食物繊維に関して上記でも述べましたように、糖質制限をしながらでもオールブランにより食物繊維を効率よく摂取するという健康法です。

腸内に不要物が溜まり、それが脂肪になって蓄積することがありますが、オールブランを摂取することによって、食物繊維を多く摂取して、腸の動きを促進させ、不要物を脂肪に変換せずに、スムーズな便通になります。その結果、脂肪を溜めにくい身体になります。その意味で、オールブランの糖質ダイエットが成り立っています。以下の2点が、オールブランがダイエット効果をもたらすポイントです。

(1) 糖質制限食 上記でも述べましたように、オールブラン自体は低糖質ではありません。しかし、糖質制限食になります。糖質制限食の目安は1食当たりの糖質40グラム以下と言われています。オールブランの1食当たりの糖質が18グラムですので、目安量の半分以下に抑えることが可能です。

(2) 低GI(血糖の上昇率)値 オールブランの効果の秘密には、糖質制限食以外に、もう1つ、GI値(血糖の上昇率)の低さにあります。一般的に、血糖値が上昇すると、インスリンが多く分泌され、それに伴い、糖質が分解され、その際に余った体内のエネルギーが使われない状態となり、脂肪が消化されずに蓄積されていきます。そこで、オールブランを摂取する習慣を身につけると、血糖値の上昇率を抑える傾向になるため、脂肪も蓄積されにくくなります。

オールブランでの糖質ダイエットを長期継続するには?

オールブランを食べても、ダイエットできなかったとの口コミも少なくありません。ただし、その要因は下記の2つのポイントが考えられます。オールブランは、あくまでも食物繊維を補う補助食品に過ぎないということを理解しておく必要があります。

(1) 食事に気をつけていなかった 健康的な身体を作るには、栄養のバランスのとれた食生活は不可欠です。朝にオールブランを食べておけば、それだけでダイエットできると思い込んでいる方が多い傾向がありますが、1日単位における栄養バランスのことに注意を要します。ある程度は、肉や魚、大豆などのタンパク質を含んだ食事もとらないと筋肉が作られません。

最近ではスーパーやコンビニエンスストアなどで糖質制限のカップ麺が売られていて、オールブラン以外ではそれで済ませようという方もいらっしゃいますが、カップ麺ばかりの食事ではどうしても栄養のバランスが偏ってしまいがちでオールブランの糖質ダイエットには効果的ではありません。
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