一玉
生のたまねぎの可食部100gに対し、カロリーはおよそ37kcal、糖質量は4.2gと少々多めと言えます。これが玉ねぎ一玉分となると、そこそこの糖質、カロリーとなるのはお分かり頂けることでしょう。
加熱時
玉ねぎは茹でることで少しだけカロリーを抑えることが可能です。しかし抑えられると言ってもそれはほんの僅かなもので、生の玉ねぎの可食部100gがおよそ37kcalに対し、加熱して茹でた玉ねぎの可食部100gはおよそ31kcalです。
しかし、玉ねぎは加熱することで持っているパワーを最大限に引き出すことも可能なので、上手に生食と加熱したものを使い分けるのが理想的です。加熱すると良い理由
栄養素と言う話ではありませんが、玉ねぎを加熱することで甘みが増し、小さなお子様やご年配の方でも食べやすくなるのが魅力です。なぜ炒めると玉ねぎが甘くなるかと言うと、それはアリシンが分解されて、玉ねぎが本来もっている甘味成分だけが凝縮される形になるからです。
カレーやシチューなどに使用する場合、茶色になるまで玉ねぎを炒めます。これは実は玉ねぎのうまみ成分を引き出すのにうってつけの調理法です。 このように、加熱することで玉ねぎをさらに美味しく食べることができます。加熱しないほうがいい理由
玉ねぎの栄養素の中でとても注目したい「アリシン」はとてもデリケートな栄養素で、熱に大変弱い性質を持っています。アリシンが熱で破壊されることで甘味成分が増すのですが、そのせいでアリシンの良さが激減してしまいます。ですから、加熱調理をする際はアリシンのことを諦めるか、加熱しすぎないようにする事が大切です。
加熱ではありませんが、アリシンは水溶性の栄養素のため、生食時に水に晒しすぎると、水の中にアリシンの栄養素が溶け出してしまいます。あまり長い時間水に晒さないように注意が必要です。アリシンを逃がさないためのテクニック
水に弱く、熱に弱いとなると、調理が難しいのではないかと思われるたまねぎですが、ちょっとしたひと工夫で、大切な栄養素となるアリシンを守ることが可能です。
やり方はとても簡単で、カットした玉ねぎをそのまま15分程度放置して、空気に触れさせるようにします。たったこれだけのことをおこなうだけで、アリシンが熱によって破壊されるのを防ぐことができます。 玉ねぎを加熱して使用する際は、一番最初に玉ねぎを切っておくことをおすすめします。玉ねぎは糖質制限に向いてる?
栄養素のお話の中で、玉ねぎは糖質となる炭水化物が多い食材だということをお話ししました。実際に、糖質量を見ても比較的糖質が多い野菜だということが分かります。糖質が多いということは糖質制限に玉ねぎは向いていないのでしょうか。
玉ねぎ糖質制限的にOK?NG?
可食部100gに対しての糖質量が7.2gということで、数値だけを見ると糖質制限には適していない食材と言えるでしょう。ですが糖質量が10gを超えるわけではありませんので、かなりの高糖質ではない事が分かります。つまり、量を調整することで糖質制限をしていても玉ねぎを食べることはOKだということになります。