米のたんぱく質の含有量・種類・米のたんぱく質の成分|筋トレ

料理の知識

米のたんぱく質はどのくらい含まれているの?

たんぱく質は、人間の体を作る大切な栄養素の一つであることはよく知られています。脂質・炭水化物と合わせて3大栄養素、さらに無機質・ビタミンを加えて5大栄養素といわれ、人間は毎日の食事をエネルギーに変えて体を動かしています。

一般的に肉や魚からたんぱく質を摂るイメージが強く、お米が一番に頭に浮かぶ人は少ないですが、たんぱく質はあらゆる食物に含まれ、お米だけでなく他の穀物にもちゃんと含まれています。 実際、どの位のたんぱく質がお米には含まれているのでしょうか。

米一合のたんぱく質の含有量

お米一合は約150gとされていますが、これは一般家庭でよく食べられている「白米」に対しての重さです。最近は、健康や美容の面から玄米や雑穀米など、精米された白米以外のお米を主食としている家庭もあるため、厳密にいえば同じ一合でも多少の違いがありますが、一合=150gと考えてよいといわれています。

ここでは、一般的な白米一合に含まれるたんぱく質の量の他、健康のために食べられることが多い玄米や発芽玄米、お赤飯に使うもち米のそれぞれ一合に含まれるたんぱく質もご紹介します。

白米=9.2g 玄米=10.2g 発芽玄米=9.8g もち米=9.6g

これを見ると、玄米と白米では1gの差があることがわかります。同じ玄米でも発芽玄米になるとややたんぱく質の含有量が下がりますが、これは玄米を発芽させるために水を吸わせているためと考えられます。

お茶碗1杯分のごはんのたんぱく質含有量は?

先ほどは、それぞれ生の状態に対してのたんぱく質の含有量でしたが、ごはんとして食べた場合のたんぱく質の含有量も気になります。

お茶碗1杯分のごはんは、約150gといわれていますので、ここではその重さを基準としてたんぱく質の量を表示します。

白米=3.8g 玄米=4.2g 発芽玄米=4.5g もち米=5.3g

ごはんとしてそれぞれのお米を炊くと上記のようになり、先ほどとは違い、玄米と発芽玄米のたんぱく質含有量が逆転し、もち米のたんぱく質が高くなることがわかります。

米のたんぱく質の種類

米のたんぱく質の含有量・種類・米のたんぱく質の成分|筋トレ

たんぱく質には「動物性たんぱく質」と「植物性たんぱく質」があり、お米や大豆や小麦などに含まれるたんぱく質は植物性たんぱく質です。

一般的に植物性たんぱく質は、肉などに含まれる動物性たんぱく質と比べると栄養価が低いといわれていますが、植物性たんぱく質には油脂がほとんど含まれていないため、健康のため低脂肪の食事を摂る必要がある方や、ダイエットを目的とした食事を摂りたいと考えている方には最適なたんぱく質といえます。

動物性たんぱく質も必要

お米などに含まれる植物性たんぱく質が、低カロリーの食事を摂りたい方には最適なたんぱく質であることはわかりましたが、動物性たんぱく質にどうしても適わない点があります。

たんぱく質はアミノ酸で構成されていますが、その中でも自力で生成できない「必須アミノ酸」と呼ばれるアミノ酸があり、動物性たんぱく質には、この必須アミノ酸を含めアミノ酸がバランスよく含まれているものがとても多いです。 アミノ酸全体の働きは必須アミノ酸に合わせて制限されてしまうため、自分では十分にたんぱく質を摂っているつもりでも、実は足りていないということになってしまいます。脂質が気になり、動物性たんぱく質を避けた食事ばかりでは、必須アミノ酸が不足してしまい栄養不足になる可能性が高くなります。 そのため、植物性たんぱく質だけでなく、動物性たんぱく質も摂る必要があるといわれています。

米のたんぱく質の成分

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