玉ねぎの糖質とカロリー、栄養素|糖質制限中の玉ねぎはOK?

料理の知識

知っておきたい!玉ねぎの「糖質量、カロリー、栄養素」

玉ねぎは日頃からよく食べられている野菜です。料理にも多様な使われ方をしており、とても身近な野菜の1つと言えます。今回はそんな玉ねぎの「栄養素」や「糖質量」また「カロリー」などをご紹介していきます。糖尿病の予防やダイエットなどで行われる糖質制限では、食物に含まれている糖質量を把握することがとても大切です。

玉ねぎの糖質量とカロリー

玉ねぎの糖質とカロリー、栄養素|糖質制限中の玉ねぎはOK?

玉ねぎは、100gあたり37kcalのカロリーと4.2gの糖質を含んでいます。サイズによって誤差はありますが、玉ねぎ1つでカロリーが80~102kcal、糖質がおよそ15g含まれています。野菜の中でいえばカロリーや糖質共に野菜の中では高い部類に入ります。加熱した時の甘い匂いと味を考えれば糖質量が多いのも納得がいきます。

玉ねぎの他にも「レンコン」や「トウモロコシ」さらに「かぼちゃ」などが糖質の高い野菜です。野菜の中では高めなカロリーや糖質量を持っていますが危険というほどではありません。ですので食べ過ぎに注意すれば問題ない野菜です。

玉ねぎに含まれている栄養ってどんなもの?

玉ねぎの糖質とカロリー、栄養素|糖質制限中の玉ねぎはOK?

玉ねぎを食べると「血液がサラサラになる」というのはかなり有名な効果の1つです。玉ねぎに含まれている栄養素は、私たちの体にとって良い効果をもたらしてくれるものが多いです。体に良い食べ物を食べたいというのは誰もが考えるところではないでしょうか。ここからは玉ねぎに含まれている体に良い効果をもたらす栄養素についてご紹介していきます。

ポリフェノールの一種 ”ケルセチン”

ポリフェノールと聞くと「ブルーベリー」などが浮かぶのではないでしょうか。玉ねぎにも「ケルセチン」というポリフェノールが含まれています。ケルセチンはその強い抗酸化作用で血管を丈夫なものにしてくれます。またサラサラした血液を作り出すことにも一役買ってくれています。

さらに、このケルセチンにはダイエットにも良いとされています。これには脂肪の吸収を抑えたり悪玉コレステロールを減らしたりする働きをしてくれるからという理由があります。

目に染みるものの正体!「硫化アリル」

玉ねぎを切ったときに目に襲い掛かる刺激や、生の玉ねぎの辛味やネギのにおいの原因となっている成分、硫化アリルには「アリイン」「硫化プロピル」という2つの内訳があります。玉ねぎが含んでいるのは、2つのうちの「硫化プロピル」の方です。「アリイン」はニンニクやニラに含まれています。

どちらにしても、においが強く刺激のある食べ物に含まれています。玉ねぎに含まれている硫化プロピルには血液をサラサラにする効果があります。血液がサラサラになることで脳卒中や心筋梗塞などの恐ろしい病気に対する予防となります。また硫化プロピルはビタミンB1の吸収を促進する効果を持っています。ビタミンB1を多く含む豚肉などの食材と一緒に摂取すると、ビタミンB1の不足による「疲労感」「イライラ」「不眠」「脚気」などを予防することができます。

加熱することで変化する硫化プロピル

加熱した硫化プロピルは「セパエン」へと変化します。名前が変わりますが効果が大きく変わることはありません。少し話が変わりますが、玉ねぎは焼くと甘さが出てきます。これは加熱した硫化プロピルがセパエンへと変わったことで甘さが出るという現象です。簡単に言うと「辛味やネギの臭いが強い硫化プロピル」が「甘み成分を持つセパエン」へと変化したということです。

ここで考えたいのは、どちらが摂取しやすいかということです。もちろん個人の嗜好もありますが、加熱した玉ねぎの方が食べやすいのではないでしょうか。いくら優れた栄養素を含んでいるといっても食べない事にはどうにもなりません。硫化プロピルは水に溶けやすい性質なので、生で玉ねぎを食べる場合には水につけることで辛味を軽減することができます。それぞれの食べやすい形で摂取しましょう。
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