「ビタミンB2」とは?
「ビタミンB2」は、ビタミンB群のひとつでリボフラビンとも呼ばれ、水に溶ける水溶性のビタミンです。栄養ドリンクやビタミン剤を飲んだ後に黄色い尿がでるのは「ビタミンB2」によるものです。
「ビタミンB2」は、皮膚や髪の毛や爪の再生のために重要な働きをする栄養素です。また脂質をエネルギーに換えるときにも「ビタミンB2」の働きが必要です。その他にも動脈硬化などの血行障害の原因となる過酸化脂質を分解する働きもしています。 そのような「ビタミンB2」が不足すると身体は様々な不調をきたします。ビタミンB2が不足すると?
「ビタミンB2」が不足すると、次のような症状が出ます。
・ニキビや口内炎、舌炎などの炎症が起こる ・目が充血する ・動脈硬化を発症しやすくなる ・子どもの場合、成長が止まる ・大人の場合、老化が加速する
「ビタミンB2」の摂りすぎはいいの?
「ビタミンB2」を摂りすぎても、不要な分は尿として排泄されるので、摂りすぎの心配はありません。ただし、身体に貯蓄できない栄養素なので食べ物からこまめに摂取する必要があります。
「ビタミンB2」はニキビにどう効くの?
ニキビや吹き出物の原因は、毛穴に詰まる皮脂にアクネ菌が増殖するためです。「ビタミンB2」には、この皮脂の過剰分泌を抑える働きがあるのでニキビに効果を発するのです。そして、「ビタミンB2」は、肌のターンオーバー機能を向上させる効果があります。
ターンオーバーとは皮膚の新陳代謝、生まれ変わりのことを言い、通常28日から56日のサイクルで再生されています。この速度は個人差もありますが、身体の部位や年齢によって異なります。 「ビタミンB2」をしっかり摂取しておけば、過酸化脂質を分解して肌の酸化を防ぎ、皮脂の質を改善します。また、ニキビ痕の色素沈着が悪化することも防いでくれます。口内炎にも「ビタミンB2」が効く
「ビタミンB2」は、皮膚や粘膜の成長を促進しする働きをします。口内炎になったり治りにくい時は「ビタミンB2」を含んだ食べ物を食べるようにしましょう。味付けが濃いとしみて痛いだけでなく炎症を悪化させることもあるので薄味にしましょう。 口内炎が悪化して、どうしても食べ物から「ビタミンB2」を摂れない時はビタミン剤やサプリメントを活用する方法もあります。ビタミンB群には相互作用があるので他のビタミンB群も一緒に摂れば効果が上がります。
「ビタミンB2」の1日の推奨量は?
「ビタミンB2」を多く含む食べ物には、どんなものがあるでしょうか。「ビタミンB2」は、レバー、ウナギ、納豆、卵に多く含まれます。どれくらい含まれているのかを紹介する前に「ビタミンB2」の1日の推奨量を確認しましょう。
・成人男子18~49歳:1.6㎎/50歳以上:1.5㎎ ・成人女子18~49歳:1.2㎎/50歳以上:1.1㎎
それでは、「ビタミンB2 」を多く含む食品のランキングを見てみましょう。数字は、食品100g中に対する「ビタミンB2」の含有量です。