秋にかけて、旬となってくるりんごですが、りんごにはどういった栄養素があるのでしょう。また、糖質制限をしている場合、りんごは食べてもいいのでしょうか？りんごの栄養素やカロリー、そしておすすめの食べ方を紹介していきます。
りんごの栄養素
りんごの主な栄養素は、エネルギー、タンパク質、食物繊維、脂質、炭水化物、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、葉酸、ナイアシン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リンゴ酢、クエン酸、リンなどです。また、皮付きりんごには、ポリフェノールがたくさん含まれています。
りんごは水分を多く含んでいる果物です。100gあたりのりんごで言えば、その85％は水分で出来ている計算になります。
クエン酸、リンゴ酢は有機酸と呼ばれるもので、疲労回復、肩こり、腰痛防止のほか、胃腸を活発にしてくれる働きや殺菌効果があります。カリウムは高血圧予防、食物繊維であるペクチンはコレステロールを排出したり便秘を防いでくれる栄養素です。皮に含まれるポリフェノールには、コレステロールを排出し、活性酸素を抑制する働きがあるため、紫外線による皮膚の老化防止、動脈硬化予防、ガン予防、糖尿病予防、などの働きが期待されています。
こうしてりんごの栄養素を見てみると、「一日一個のりんごは医者いらず」と言われるのも頷けるのではないでしょうか。りんご一個分のカロリーはどれくらい？
りんご1個あたりのカロリーは、約138kカロリーです。他のフルーツと比較してみると、キウイ1個46kカロリー、夏みかん1個64kカロリー、グレープフルーツ1個80kカロリー、かき1個100kカロリーですので、フルーツの中ではなかなか高カロリーと言えるでしょう。
しかし、アボカド1個262kカロリー、ご飯茶碗一杯240kカロリーよりは低カロリーだと言えます。また、アイスクリーム315kカロリー、ホットケーキ644kカロリーなどといったものと比べても低カロリーです。りんごはさらに十分な栄養素を摂取できるので、糖質制限中の方にはオススメです。りんご1個分の糖質はどれくらい？ 角砂糖何個分？
りんご1個230gあたりの糖質は約30gなので、りんご100gあたりの糖質は約13.1グラムです。他のフルーツと比較すると、いちご100gあたり7.1g、パイナップル100gあたり11.9g、バナナ100gあたり21.4g、さくらんぼ100gあたり14.0gですので、いちごやパイナップルよりは糖質が高めで、バナナやさくらんぼよりは糖質が低めだと言えます。
では、りんご1個分の糖質は角砂糖何個分でしょうか。角砂糖100gあたりの糖質は約100gですので、角砂糖1個あたり3gの糖質は約33gです。りんご1個分の糖質は約30グラムですので、りんご1個分の糖質は角砂糖約1個分に換算できる計算となります。りんごは糖質的に太る？
りんご1個分の糖質は角砂糖1個分の糖質とほぼ等しいことが分かりました。しかし、角砂糖が消化吸収が急激に進み、血糖値が高くなるのに対し、りんごは緩やかに吸収されるので血糖値上昇は防ぐことができます。また、りんごに含まれる食物繊維やポリフェノールの効果により、血液もサラサラになり、脂肪燃焼の効果も期待できますので、砂糖よりも太りにくいと言えます。
とはいえ、同じフルーツでもイチゴやスイカ、グレープフルーツに比べると糖質も多く、太りやすい食べ物ですので、りんごを食べる際は、一日1個程度にとどめておきましょう。オススメ りんごを使ったダイエット方法
皆さんはりんごダイエットをご存知でしょうか。りんごの皮にはポリフェノールが多く含まれています。りんごは他のフルーツと比較すると、ビタミン・ミネラルの含有量は少ない方ですが、りんごの皮に含まれるポリフェノールの働きによって、ダイエット効果や美肌効果、肌の老化防止が十分に期待されます。
ダイエットでりんごを食べる際のポイントは、生で食べることと皮つきのまま食べることです。りんごは、加熱してしまうとりんごに含まれるビタミンCやビタミンB郡が破壊されてしまいます。また、皮付きのままで食べることでポリフェノールを十分に摂取できるので、皮は剥かずに食べましょう。
最も効果的なりんごダイエット方法は、「三食のうち一食をりんごにして継続的に食べる」ことに尽きます。三食のうち一食をりんごにすることで、摂取カロリーを抑えることが出来るからです。ご飯を三食とると単純計算で一日に約720kカロリー摂取することになりますが、このうち一食をりんごに置き換えると、約618kカロリーに抑えることができます。
三食のうち一食をりんごに置き換える際は、朝りんごが最も効果的です。忙しい朝の調理を省けますし、快便効果が期待できるからです。 りんごダイエットはゆるかやに痩せることができるのでリバウンドも少なくオススメです。